金子 平 Taira Kaneko (クラリネット)

<出演にあたってのコメント>
ロームミュージックフェスティバルに出演できますこと、そして何よりこのような状況の中で音楽をできることに感謝しています。
無観客、無料ライブ配信コンサートということになりました。しかし、全国の医療従事者の皆様のご負担や、たくさんの人が集まることでの不安を考えますと、自宅でゆったりと聴いていただけることは聴衆の方々にとっても、また演奏者にとっても、今はとてもいいスタイルのコンサートなのではないかと思います。
音楽なんか聴く気になれないほど大変な方もいるでしょうし、時間的にも余裕のない方、またはこんなときだからこそ音楽に救われるという方もいると思います。なにかのきっかけでこのコンサートを聴いていただき、少しでもみなさまの生活の癒しになってくれたらな、という思いでいます。
純粋な和音、何も考えなくてもすーっと入ってくる響きはやはりこの曲に限らずモーツアルトのもつ大きな魅力です。さらに、軽やかで美しいメロディーに、私自身も今まで何度も救われてきました。
ピアノと管楽器のための5重奏という、一つとして同じ楽器がない編成です。そのなかで、それぞれの特徴を出し合いながら調和していく様子を楽しんでいただければ幸いです。

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