日下 紗矢子 Sayako Kusaka (ヴァイオリン)

<公演後コメント>
この度、ロームシアターでのコンサートでは皆様にあたたかく迎えていただき、大変気持ち良く演奏させていただきました。指揮者の阪さんとは初対面でしたが、メンデルスゾーンの音楽をどのようなスタイルで演奏するかというような音楽的な話だけでなく、ベルリンのローカルな話題まで非常に楽しくお話させていただきました。その阪さんの素晴らしいサポートを受け、京都市交響楽団の方達とも音楽を通してたくさん会話をさせていただいたように思います。そして短い京都滞在の間に、ご無沙汰していた音楽仲間達とも思いがけず再会することができて、ロームのご支援を通してのつながり、まさにロームフレンズという言葉がぴったりのように感じました。このような素晴らしい思いをさせていただき、この場をお借りして一緒に舞台に立ってくださった方達、裏で懸命にサポートしてくださったスタッフの方達にも心からお礼を申し上げたいと思います。どうもありがとうございました!また、ロームフレンズと一緒に皆様にお会いできる日を楽しみにしています。

<出演にあたってのコメント>
この度、ローム ミュージック フェスティバル2019に出演させていただくことになり、大変嬉しく思っております。私は2013年度から2015年度までローム ミュージック ファンデーションの奨学生として奨学金を頂いてアメリカのダラスで勉強をさせていただきました。その時期は将来どこに住み、どのような活動をしていくか模索していた時期でもあり、その3年間アメリカで思い残すことなく勉強できたことが、その後ヨーロッパに渡るきっかけと勇気を与えてくれました。ドイツに住んで12年ほどになりますが、アメリカで過ごした時間は今でも私の中でかけがえのない財産であり、その時に学んだこと、感じたことが今の私の活動の土台になっております。そしてアメリカ時代に出会ったヨーロッパからのたくさんの留学生との交流は今でも私の大きな支えとなっており、今は世界の至る所で活躍している昔の仲間に再会して昔話に花を咲かせる時の大きな喜びは何物にも代えることのできないものです。ダラスに留学して勉強するご支援をしてくださったローム ミュージック ファンデーションには心から感謝しております。ロームシアター京都でメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を演奏させていただくのを心待ちに、これからも音楽とともに毎日を歩んでいきたいと思います。 ベルリンにて

©Kiyoaki Sasahara