黒木 綾子 Ayako Kuroki (ファゴット)

<公演後コメント>
この度は、貴重な機会を与えてくださったローム ミュージック ファンデーション様に、心より感謝申し上げます。今回共演したメンバーとは、本番までとても良い雰囲気で音楽づくりができ、またサポートしてくださっていたスタッフの皆さんのおかげもあり、4日間とても気持ち良く過ごさせていただきました。また今回京都という地に滞在させていただいたことは、海外に住む私にとって、日本文化の素晴らしさ、貴重さに改めて感じ入る、非常にありがたい機会でもありました。学生時代に参加した音楽塾やセミナーで学んだことがこれまでの私をつくったように、今回仲間から得た刺激で、またこれからも頑張っていこうというエネルギーをいただけたことに感謝いたします。忘れられない日本滞在となりました。本当にありがとうございました。

<出演にあたってのコメント>
この度はロームミュージックフェスティバル2019の公演にお声を掛けていただき、大変嬉しく、光栄に思っております。
メンバー表を見てみると、さながら同窓会のような懐かしい面々…小澤征爾音楽塾で一緒だったメンバー、東京フィルハーモニー管弦楽団の元同僚たちがいて、とても嬉しくなりました。
小澤征爾音楽塾の思い出…それは忘れもしません。アンナ・ネトレプコ主演のラ・ボエーム。大きなオペラをやるのは生まれて初めてでした。指揮を見ながら、オケを聴き、そして歌手を聴く。この3つを同時にやりながら吹くということが、当時の私には思ったようにできず、あまりに悔しくて先生の前で思わず泣きだす始末…。歌手とぴったりと寄り添って演奏する先生方は、魔法使いのように映るほどでした。この経験は、その後プロとして東京フィルハーモニー管弦楽団でオペラをやるようになったとき、大きな助けとなりました。
今年はザルツブルク音楽祭で再びネトレプコさんと共演し、月日の流れを感じるとともに、改めてあのような素晴らしい経験をさせていただいたことに感謝した次第です。
それぞれのフィールドで活躍している仲間が一堂に集まる今回、素晴らしい演奏会になることと思います。今からとても楽しみにしています!