金丸 葉子 Yoko Kanamaru (ヴィオラ)

<公演後コメント>
この度は大変貴重な機会をいただきまして、どうも有り難うございました。 奨学金を2年間支給していただいた上に、このような素晴らしいフェスティバルに出演することができて、心より感謝いたします。私は普段オランダに住んでおり、室内楽のリハーサルへはアムステルダムでは基本的に譜面台持参、楽譜は各自で用意して行きます。メンデルスゾーン8重奏では、楽譜の製本から譜面台の高さまで細やかなことまで全部(株)1002のスタッフの方々がサポートしてくださいました。また関西空港行の飛行機は満席で半数以上は外国人の観光客やご家族で京都を訪ねる方々でした。実際に京都に入り、国際都市であり、また文化のレベルも高いことを改めて知りました。所属しているコンセルトヘボウ管弦楽団でのツアーで2年おきに京都に来ていますが、100人以上のメンバーは京都のホテルにはいつも泊まれずに大阪のホテルに滞在しておりました。そのため、京都のホテルにも滞在したのは今回が初めてで、懇親会まで開いてくださり、ロームの皆様の熱意に感激しました。コンサート当日は、出演する前に昼の部を鑑賞させていただきました。ロームシアターが市民の集まるスポットとなり、熱心に耳を傾けるお客様がこんなにも多くいらっしゃることは、このようにフェスティバルを行い年々積み上げて来た証なのだと感じました。メンデルスゾーン8重奏では、ホールの音響に慣れるまでに時間が掛かりました。そこでも、ステージマネージャーの方、京響のヴィオラ奏者の方が音の違いを聞いてくださり的確アドバイスを受けたことにも感謝しております。共演者の皆さんは、ロームでの奨学生だけあり、本番に対する熱意もあり、当日も各自で録音しながらチェックをしておりました。楽屋で一緒に録音を聞きながら、あれこれ言いあうのも楽しい時間でした。8人の個性もそれぞれで、とても良い仲間に巡り会えました。この8人のスケジュールを長期で確保してくださり、完璧にサポートしてくださった(株)1002の皆様にもお礼を申し上げたいと思います。ロームの皆様にこの御恩をお返しに、また演奏できることを楽しみにしております。

<出演にあたってのコメント>
初めてのドイツでの音楽祭での室内楽がメンデルスゾーン八重奏曲でした。楽しみにしていたのに、野外コンサートだったので雨で演奏中止になってしまいました。この経験が、とても心残りで、年月を経った今、ロームを通じて才能ある音楽家の皆さんと京都で八重奏を演奏できることを心から楽しみにしています。