倉田 優 Yu Kurata (フルート)

<公演後コメント>
この度は、ローム ミュージック フェスティバル2019に参加させていただきましたこと、改めて感謝申し上げます。外国人観光客で賑わう生まれ故郷での演奏は、大変感慨深い経験となりました。小学生から毎日通学のために乗っていた市バスに乗って当日会場に向かい、車窓からの懐かしい風景を眺めながら、とても幸せな気持ちで演奏にのぞみました。世界各地で、さまざまな研鑽を積まれ、ご活躍されている素晴らしい音楽家の方々と、普段共演する機会のない形態でのステージも、とても楽しく、新たな収穫がありました。自然と芸術と神様に囲まれた岡崎は、私が生まれ育った南禅寺からも大変近く、そこでの室内楽、オーケストラ、吹奏楽によって、人と音楽の結びつきをより一層深くし、ほんの少しでも世界平和につながることを祈りたいと思います。また機会がありましたら、ぜひ参加させていただきたいです。

<出演にあたってのコメント>
この度、初めてローム ミュージック フェスティバルに参加させていただける機会を与えてくださり、感謝いたします。
私は、20年前に、ローム奨学生として英国王立音楽院にて1年間勉強しました。
当時、イギリス留学の3年目を迎えた時期にあたり、語学の問題もさほどなく、充実した大学生活を過ごしました。受験も現地で経験をしましたが、それは、当時の日本の受験内容とは大きく異なるもので、とても興味深く印象に残りました。
イギリス留学で得たものは、演奏家としてだけではなく、音楽家として成長するための貴重な財産となりました。
年齢を重ねた私ですが、留学経験に14年間のオーケストラでの修行の成果も加えて、最も尊敬しているモーツァルトの作品を私の故郷の聴衆の皆様にお届けできる喜びを、深く感じております。
また、素晴らしい音楽家で、オーケストラで同僚の木慶太さんをはじめ、若くて才能溢れる、大変優秀な、素晴らしいメンバーの方々との初共演を大変楽しみにしております。

©浦野俊之