玉井 菜採 Natsumi Tamai (ヴァイオリン)

<公演後コメント>
ストラヴィンスキー「兵士の物語」はアンサンブルが難しいところも多いのに、ご一緒するのは初めての方ばかりだったので、リハーサル前は不安もありましたが、はじまってみると皆さん素晴らしい方々なのでリハーサルも順調に進みました。また京都入りしてからは親睦も深まり?!演奏のアイデアも活発にでるようになり、本番は西村まさ彦さんの素晴らしい語りと相まって充実した演奏となったと思います。私がローム ミュージック ファンデーションに奨学金をいただいたのは、約20年前です。今も所属する演奏団体のコンサートにも何度かご助成いただき、長いスパンでの音楽界への支援に、心から感謝しております。

<出演にあたってのコメント>
私が、奨学生として留学の援助をいただいたのははや20年ほど前ですが、ついこのあいだのことのように思います。オランダで4年学んだ後、どうしてもアナ・チュマチェンコ先生のもとでさらに勉強したいと願い、ミュンヘン音大マイスタークラスの入学する時でした。その後の音楽家としての生き方の指針を学んだともいえるこの2年間を援助していただいたことを、深く感謝しております。その後も、演奏会の助成もいただき、また教育にも携わるようになり、今度は学生たちがお世話になるようになり、本当に大きな助けをいただいております。今回、ローム ミュージック フェスティバル2018に出演させていただくことになり、ローム ミュージック ファンデーションのこれまでのご活動に少しでも資することができれば、と願っています。

©尾形正茂