樫本 大進 Daishin Kashimoto (ヴァイオリン)

<公演後コメント>
関西にまたひとつ素晴らしいホールができたことを自ら発見し経験することができたことを嬉しく思います。京都の方々が、良い音楽を良いホールで聴く、という機会が増えたというのは素晴らしいことです。お客様も、熱心にとても集中して聴いてくださいましたので、気持ちよく演奏させていただくことができました。 プログラムを拝見し、オーケストラが参加する公演だけでなく、室内楽の公演が多いことを特に嬉しく思いました。室内楽は、音と音を合わせて音楽にする「音楽の始まり」であり、その楽しさを味わえるジャンルです。オペラやオーケストラの公演とは違う、親密でアットホームな音楽がそこにはあります。僕も自分の室内楽音楽祭「ル・ポン国際音楽祭〜赤穂・姫路」を行っていますが、ローム ミュージック フェスティバルにおいても、室内楽をこれからも広く紹介し続けていってほしいと願っています。

<出演にあたってのコメント>
この度、ローム ミュージック フェスティバル2017で演奏させていただくことを、心から楽しみにしています。京都は、世界中の人が憧れる、何度訪れても素晴らしい町。昨年オープンしたロームシアター京都で演奏するのは初めてとなります。初めてといえば、今回共演するアレッシオと日本でデュオリサイタルを行うのも初めてです。日本でのツアー初日を、大好きな京都で迎えられることに、いまからとてもわくわくしています。音楽は、楽器、パートナー、コンサートホールなど、そのときの環境から得られる一瞬のインスピレーションに影響を受けるものです。日本文化の魂が宿る京都という町、そして新しいロームシアター京都の舞台空間から得られるインスピレーションも相まって生み出される、“その時にしか生まれない特別なもの”を聴きにいらしていただけたら嬉しく思います。

©Daisuke Akita