見角 悠代 Haruyo Mikado (ソプラノ)

<公演後コメント>
開演前の舞台裏の雰囲気がとても好きです。漂ういい緊張感、それぞれのスタッフの方々のプロフェッショナルな働き、オーケストラや共演者の方々の表情。物理的にも精神的にもいろいろなものに支えられて飛び出した舞台を終えて、お客様から拍手を受けると「あぁ歌い手になって良かった」と毎回感じます。そして舞台裏に戻り、お客様からは見えない関係者やスタッフの皆さんが笑顔で迎えてくださる時「あぁ、本当に良かった」と思うのです。舞台に立てる幸せと感謝を決して忘れずにこれからも歌い続けていきます。またロームの舞台にもご縁がありますように!

<出演にあたってのコメント>
心強いご支援を受けて、たくさんの夢や希望や期待、そして少しの不安を胸に留学先のドイツに向かった日のことを忘れません。あの日からの孤軍奮闘・紆余曲折の日々で得た知恵、知識、たくさんの経験、身を以て学んだ異文化や外国語は私の財産となりました。そして出逢った人々とのつながりは私の一生の宝です。 あるお世話になった方に「恩返しと思ってくれるのならば、それは私に返すのではなく、この先に出逢うあなたのような誰かのために何かしてあげてください。」と言われたことがありました。それとは少し違うことかもしれませんが、本日もご支援を受けたご恩をお客様への演奏に換えてお返しするつもりで、心を込めて歌わせていただきます。音楽家として糧を得ることのできる幸せを改めて噛みしめて。お楽しみいただければ幸いです。