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ML7404 : 低電力広域通信(LPWA)対応デュアルモード無線通信LSI業界初、SigfoxとIEEE802.15.4kの両方式に対応

2018.05.15

ラピスセミコンダクタは、これまでSubGHz帯無線通信LSIを業界に先駆けてリリースしてきました。そして、今回も業界初*となるLPWAデュアルモード対応した無線通信LSIを開発しました。 *2017年8月、ラピスセミコンダクタ調べ

ML7404は、免許不要のSub-GHz帯域を用いたLPWA(Low Power Wide Area:低電力広域通信)のなかでも、世界30カ国以上で採用が進み国内でも首都圏を中心にサービスが展開され始めた「Sigfox」、そして、妨害波耐性が高くより多くの端末をネットワーク下に収容できる国際標準規格「IEEE802.15.4k」の両方の無線方式に対応しています。このデュアルモード対応により、まだ流動性が否めないLPWAアプリケーションに柔軟な対応が可能です。

ML7404は、以下の3つの業界初を実現しました。

  • ・IEEE802.15.4k無線通信に対応
  • ・デュアルモード対応(Sigfox、IEEE802.15.4k)
  • ・SigfoxのBPSK変調部をハード化し、システム消費電流を削減

LPWA無線通信方式として、SigfoxとIEEE802.15.4kの両方に対応

  • ・世界標準IEEE802.15.4kに準拠
    IEEE 802.15.4kは、DSSS(Direct Sequence Spread Spectrum:直接拡散方式)よる受信感度向上による長距離通信無線規格です。ML7404は、免許不要で汎用的に利用されるSub-GHz帯域において、高い信頼性が認められる本規格に準拠した世界初の無線通信LSIです。
  • ・国内でも今春からサービスインしたSigfoxに対応
    欧州をはじめ世界30カ国以上でサービス実績のあるLPWA無線方式で、国内では今春から首都圏を皮切りにサービスインしたSigfoxに対応しています。

以下にML7404(Sigfox、IEEE 802.15.4k)の特長と、参考までにLPWAの1つであるLoRaとの比較も示します。また、世界でのSigfoxの採用状況もまとめてみました。

Sigfoxで使用するBPSK変調回路のハード化により消費電力を削減

Sigfoxでは、従来のSub-GHz無線では採用されていないBPSK変調を使用します。既存のSigfox対応無線通信LSIは、BPSK変調に対応していないため、制御マイコンのソフトウェアでBPSK変調を行う必要があります。この方法では、無線通信を行う度に制御マイコンを稼働させることになり電力が無駄に消費されます。ML7404はSigfoxに対応するにあたり、BPSK変調回路のハード化を行いました。これにより、制御マイコンは無線通信動作中に無線通信の物理層に関与する必要がなくなり、通信システムとしての低消費電力化が図れます。

ML7404:Sub-GHz無線通信LSI。BPSK変調回路のハードウェア化のメリット。

以下に、ML7404の主な仕様をまとめました。詳細は、こちらからアクセス願います。

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