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業界最小クラスWi-SUN通信対応モジュールおよびUSBドングルHEMSコントローラや各種家電など小型機器にWi-SUNを簡単実装

2016.12.06

電力受給の効率化を目的にスマートメータの導入が進むなか、電力会社はスマートメータで構築するネットワークに、低消費電力で通信距離に優れる「Wi-SUN」を採用しました。また、このネットワークを使った新しいサービスが立ち上げってきており、HEMSやHAN(家庭内ネットワーク)をはじめ、交通インフラなどのスマートコミュニティ、そして農業など、幅広い分野でのWi-SUN通信の利用が見込まれています。

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先日発表された「BP35C0」および「BP35C2」は、すでに多くの実績をもつWi-SUN対応無線通信モジュール「BP35A1」に次ぐ新製品です。

「BP35C0」は、業界最小クラスの15mm×19mmサイズを実現した面実装タイプのモジュールで、スマートメータやHEMSコントローラなど小型通信機器に最適です。

「BP35C2」は、「BP35C0」を搭載したUSBドングルタイプで、既存のホームゲートウェイなどに後付けで、簡単にWi-SUN環境が構築できます。

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BP35C0:HEMSコントローラや各種家電など小型機器へのWi-SUN実装に最適

「BP35C0」は、ラピスセミコンダクタ製920MHz帯無線通信LSI「ML7416N」を搭載した、アンテナ外付けの小型面実装Wi-SUNモジュールです。Wi-SUN ProfileのBルートとHANに対応し、業界最小クラスの15mm×19mmサイズを実現したことにより、HEMSコントローラや各種家電など、今後展開される様々な新サービスに対応する小型機器へのWi-SUN通信実装に最適です。マイコンにはWi-SUNのファームウェアを書き込み済みで、ARIB STD-T108に準拠しているため、日本の電波法認証済みのモジュールとなっています。

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<BP35C0:Wi-SUN無線通信モジュール>

  • ・超小型面実装タイプ:15mm×19mm
  • ・低消費電力RF+高性能MCU+大容量メモリを集積した
        LSI「ML7416N」搭載(※)
  • ・パワー調整済み
  • ・アンテナ外付け
  • ・MACアドレス書き込み済み
  • ・国内電波法準拠(ARIB STD-T108)
  • ・HAN(Home Area Network)の通信に最適
  • ・Bルート(スマートメータとHEMS間)の通信も可能
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※ラピスセミコンダクタ製無線通信LSI「ML7416N」
ロームグループのラピスセミコンダクタが開発した920MHz帯無線通信機能(RF)、マイコン、大容量メモリを1チップ化した無線通信LSI。業界トップクラスの受信感度-103dBm(100kbps、BER<0.1%)を誇るRF部、業界標準32bit CPUコア「ARMRCortexRM0+」、Wi-SUNの実現に必要な512KB Flashおよび64KB RAMの大容量メモリを搭載したことで、Wi-SUN対応無線機器に必要なコア機能を1チップで実現。

サポート体制

Wi-SUNを使用して家庭内ネットワーク(HAN)の情報を共有し、電力自由化などと連携した新しいサービスを構築するためには、ECHONET Liteに準拠するアプリケーションソフトが欠かせません。サービスを構築するために必要なアプリケーションソフトの開発やECHONET Lite認証は、ソフトウェア開発企業として高い実績をもつACCESS社からサポートを受けることが可能です。

ロームは、通信事業者や電力事業者含む約100社からなるWi-SUN Allianceに参画しています。グループ会社ラピスセミコンダクタ製の無線通信LSIを搭載したWi-SUN通信モジュールを業界に先駆け量産を開始し、CTBU(規格テストの基準器)にも採用されるなど、ロームグループ全体でWi-SUN製品の開発を行っています。現在は、Wi-SUN Allianceプロモーターの立場からWi-SUNの展開と普及に向けた活動も行っています。

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