EnOcean|基礎編

DOLPHIN V4プラットフォームのハードウェア

2018.06.12

この記事のポイント

・DOLPHIN V4コアは、EnOcean無線通信送受信用のSystem-on-Chip(SoC)。

・高機能で柔軟性の高いAPIが提供されユーザー固有のソリューション開発が可能。

DOLPHIN V4プラットフォームのハードウェア

DOLPHIN V4は、EnOcean無線通信送受信用のSystem-on-Chip(SoC)です。エナジーハーベスティングによる動作を可能にする超低消費電力が特徴です。RF送受信機、周辺機能をともなう8051マイクロコントローラコア、独自のパワーマネジメントブロックで構成されています。以下は、DOLPHIN V4コアの機能ブロック図と仕様です。日本向けの周波数は928.35MHzです。

左:EnOcean DOLPHIN V4機能ブロック図。右:EnOcean DOLPHIN V4仕様。

ユーザー固有のソリューション開発のために、高機能で柔軟性の高いAPI(Application Programming Interface)が提供されています。C言語によるユーザー固有のファームウェア開発が可能で、チップコンフィギュレーション、EnOcean無線通信プロトコル(ERP)に基づく無線テレグラムの送受信、IDマネジメント、I/Oハンドリング、パワーダウンモード制御他、多彩な機能が提供されています。

特徴となる超低消費電力動作のために、OFFモード、アクティブモード(CPUモード)に加えて、様々な消費電力要求に対応する4つのスタンバイ/スリープモードを備えています。電力消費が少ない順に、OFFモード<Deep Sleepモード<Flywheel Sleepモード<Short Term Sleep Modeモード<Standbyモード<アクティブ(CPU)モードとなります。

EnOcean DOLPHIN V4コアの詳細については、EnOcean GmbH提供の説明書を参照下さい。

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