ここまで様々なEnOcean電池不要無線モジュールを紹介してきました。今回は最終回としてまとめを行います。今まで紹介したEnOcean電池不要無線モジュールの特長やポイントを一覧にしました。各記事へのリンクも貼ってありますので、詳細の確認に利用してください。
▶ スイッチモジュール : PTM210J
この記事のポイント
・スイッチモジュールPTM210Jは、スイッチを押す動作で電磁誘導型発電素子が電力を生成し、データを無線送信する。
・4箇所のボタンの押し下げ(組み合わせ最大16通り)を区別する。
・スイッチを押した時/離した時各々で無線送信するので長押し/短押しの検出も可能。
・Mounting Instructionや設計用のCADデータ提供などのサポート体制がある。
▶ スイッチ用発電モジュール : ECO 200
この記事のポイント
・ECO 200は電磁誘導を利用して発電を行うスイッチ用の発電モジュール。
・スイッチモジュールPTM 210Jには、このECO 200が内蔵されている。
・ECO 200のInstallation GuideがEnOceanのサイトからダウンロード提供されている。
▶ スイッチ用送信モジュール : PTM 430J
この記事のポイント
・スイッチ用送信モジュール:PTM 430Jは基本的に発電モジュールECO 200と組み合わせて使う。
・928MHz帯を利用する無線機で技適認証取得済み。
・PTM 430J+ECO 200はスイッチモジュール:PTM 210Jと同等であり実装の自由度が高い。
▶ マグネットコンタクトモジュール : STM 429J
この記事のポイント
・STM 429Jは、磁気式コンタクトセンサ、太陽電池、蓄電キャパシタを搭載した電池レスセンサモジュールで、主に開閉センサとして利用。
・928MHz帯を利用する無線機で工事設計認証取得済み。
・蓄電キャパシタにより光がなくても一定時間の動作が可能。
▶ 温度センサモジュール : STM 431J
この記事のポイント
・STM 431Jは、太陽電池、蓄電キャパシタを搭載した電池レス温度センサモジュールで、マイコン内蔵の温度センサによって温度情報を取得する。
・プログラミングコネクタにより設定変更や独自のファームウェアの使用が可能。
・928MHz帯を利用する無線機で技適認証取得済み。
・蓄電キャパシタにより光がなくても一定時間の動作が可能。
▶ 湿度センサモジュール : HSM 100
この記事のポイント
・HSM 100 は、温度センサモジュール:STM 431J の機能拡張用基板。
・STM 431J の EEP を変更して接続することで、温湿度センサモジュールに機能拡張できる。
▶ モジュール用ケースおよびケース付きモジュール
この記事のポイント
・マグネットコンタクトモジュール:STM 429J、温度センサモジュール:STM 431J、湿度センサモジュール:HSM 100には、利便性を高める専用のケースやケース入りタイプがある。
▶ 受送信モジュール : USB 400J
この記事のポイント
・USB 400Jは、PCや組み込み機器などを、EnOceanベース無線機器に接続する小型USBスティック。
・EnOcean Equipment Profile(EEP)の全メッセージフォーマットをサポートしている。
・技適認証を取得済みで(技適番号206-000372)、すぐに使用できる。
・主にPCなどによるEnOcean無線通信製品開発時の動作確認やデバッグなどで使用するが、そのまま受信機として使用可能。
▶ 送信モジュール : STM 400J
この記事のポイント
・STM 400Jは、環境発電によりセンシングとデータの無線送信が可能な送信モジュール。
・ユーザー設定可能なウェイクアップサイクルで、センシングを行いセンサデータを送信する。
・主にセンサネットワークのセンサノード端末側で必要になる無線送信機能を提供する。
▶ 送受信モジュール : TCM 410J
この記事のポイント
・TCM-410Jは、ゲートウェイに最適化された無線送受信モジュール。
・ファームウェアの変更により、リピータなど双方向通信汎用送受信モジュールとしても利用可能。
・技適認証を取得済み(技適番号206-000372)。
・常時、受信動作をするため連続的に電力を供給可能な電源を使用。
▶ 低電圧DC-DCコンバータ : ECT 310
この記事のポイント
・ECT 310は、わずか10mVの入力電圧からスイッチング動作を開始し、20mVで3V以上の昇圧出力が可能。
・温度差発電を利用したエネルギーハーベストソリューションに最適。
・温度差1℃あたり出力が10mV程度の標準的な汎用ペルチェ素子で十分に動作する。
▶ EnOcean開発キット : EDK 400J
この記事のポイント
・EnOcean開発キット:EDK 400Jは、EnOcean電池レス無線通信の学習、アプリケーションやファームウェア開発が可能。
・このような開発キットを利用することで、評価や開発を迅速かつ能率よく進めることができる。
▶ ゲートウェイ開発キット : CS-A420W-ENOCEAN
この記事のポイント
・ゲートウェイ開発キット:CS-A420W-ENOCEANは、EnOceanを活用したIoTゲートウェイ向け。
・CPUボード「Armadillo(アルマジロ)-420」(アットマークテクノ製)をベースに、EnOceanの受信モジュールと各種センサモジュールをセットにしたもの。
▶ 送受信モジュール:CS35A3
この記事のポイント
・CS35A3は、EnOcean無線通信規格に対応した汎用送受信モジュール。
・センサノードモードとゲートウェイモード両方の機能を搭載。
・両モードともスリープ機能を搭載し、大幅な低消費電力化が可能。
・コアスタッフ社ネット販売で購入可能
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