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Sub-GHz無線開発の基礎知識

無線特性の用語:ブロッキングとスプリアス応答

「無線特性の用語」の第5回は、「ブロッキング」と「スプリアス応答」です。これらは、両方ともに受信性能を示すパラメータです。引き続きこの章は、ビギナーの基礎として、用語の意味を理解する目的の内容になっています。

ブロッキング(Blocking)

妨害耐性を示すパラメータで、搬送波周波数から離れた周波数(オフセット)上での妨害波(不要波)を除去して、目的の信号(希望波)を受信する能力です。単位はdBです。

スプリアス応答/スプリアスレスポンス(Spurious Response)

受信回路の構成上、スプリアスポイントと呼ばれる目的の信号以外の周波数の信号が受信されてしまいます。そのスプリアスポイントの妨害波を除去して、目的の信号(希望波)を受信する能力です。

スプリアスポイントは、イメージ周波数とマスター(入力)クロックのn倍の周波数になりますが、イメージ周波数は減衰できないため、一般にスプリアス応答はイメージ周波数に対する妨害耐性を示します。以下にスプリアスポイントの例を示します。

ちなみに、イメージ周波数は原理的に発生するものです。受信では混合器を使い、希望周波数と局部発振器周波数の差が中間周波数になるように変換します。差分という観点では、希望周波数から局部発振器周波数をまたいで、中間周波数の2倍分離れた周波数との混合結果は中間周波数と同じ周波数になり受信されてしまいます。この周波数がイメージ周波数です。

わかりやすいように簡単な数字を当てはめてみます。中間周波数を10MHz、希望波を100MHzとすると、局部発振器周波数を90MHzに設定すると、100MHz-90MHz=10MHzとなり、目的の中間周波数を得られます。この時、希望波100MHzから局部発振器周波数90MHzをまたいで中間周波数10MHzの2倍の20MHz離れた周波数80MHz(100MHz-20MHz)が入ってくると、局部発振器周波数90MHz-80MHz=10MHzとなり、希望波ではない80MHzも、100MHzと同様の中間周波数10MHzに周波数変換されるため受信されてしまいます。

キーポイント:

・ブロッキングは妨害耐性を示すパラメータで、搬送波周波数から離れた周波数(オフセット)上での妨害波(不要波)を除去して、目的の信号(希望波)を受信する能力。

・スプリアス応答は、スプリアスポイントの妨害波を除去して目的の信号(希望波)を受信する能力。


無線通信の基礎