無線通信|基礎編
無線機器の台数と割合
2017.01.31
この記事のポイント
・2.4GHz帯、5GHz帯、400MHz帯、900MHz帯の無線機器台数は、上記のデータでは2.4GHz帯が約8割を占める。
・Sub-GHz無線は現状わずかだが、今後に期待できる。
・総務省電波利用ホームページには、電波利用に関する様々な情報がある。
無線機器の台数と割合
総務省では、770MHz以下、714MHz~3.4GHz、3.4GHz以上に区分した周波数利用状況を、各々3年サイクルで調査し結果を公表しています。調査周波数は各区分の中でさらに細分化されており、その中から抜粋した2.4GHz帯、5GHz帯、400MHz帯、900MHz帯の無線機器の台数と割合をグラフにしました。
最初に一目瞭然なのは、2.4GHz帯が圧倒的で8割以上を占めています。これは、家庭用無線LAN(Wi-Fi)やスマートフォンにBluetoothやWi-Fiが搭載されていることなどをイメージすると納得できるかと思います。次は5GHz帯で、車載(ETC)の普及や無線LANでの利用も増えているので16%になっています。400MHz帯はセキュリティ関連での利用が多いのですが、割合的には2%程度です。そして、900MHz帯はこのところの3年の集積であればもう少しあると思いますが、平成22~24年度の集計ではまだわずかです。ご存じの通り、900MHz帯を使うWi-SUN規格がスマートメータに採用されているなど、今後が期待される周波数帯です。なお、このデータは累計した年度が同一ではないので、概算として見ていただければと思います。
ところで、あらためて利用状況を見ると、2.4GHz帯を使う無線機器が多過ぎると言わざるを得ません。2.4GHz帯混雑による干渉の問題は、大きな検討事項になっています。
総務省「電波利用ホームページ」は、こちらになります。いろいろと情報があるので、ぜひチェックしてみてください。次回は、無線周波数の割り当てについて確認していきたいと思います。