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パワーMOSFET内蔵AC-DCコンバータ用IC:Energy Starの新バージョン6.0をクリア

2015.12.22

ロームは、AC-DCコンバータ用ICのラインアップを拡充しています。主に25W以下のアプリケーション向けに、従来の同目的のICより設計が簡単で、近年のAC-DCコンバータへの要求事項を満足する、全24機種に及ぶシリーズを用意しました。パワーMOSFETを内蔵し高機能なBM2Pxxxシリーズは、AC-DCコンバータ設計の課題を解決します。

BM2Pxxxシリーズを使うことで、国際省エネ基準であるEnergy Starへの対応が容易になります。BM2Pxxxシリーズは、重負荷時の効率はもちろん、軽負荷時待機時の効率を高めるために、IC自体の消費電力を始め、回路全体の電力損失についても徹底した削減がなされています。

BM2Pxxxシリーズは、5.0から更新されたEnergy Star 6.0をクリアすることができます。この更新では、待機時の電力消費の削減目標がより高くなっており、効率に関してもより高い値が要求されています。

下のグラフは、以前のEnergy Star 5.0と最新の6.0の要求効率の違いを示しています。青い線が5.0、赤が6.0です。比較すると、特に25W以下に対しては、要求が厳しくなっています。

左下の図は、BM2PxxxシリーズのBM2P014と同クラス品を使った25WのACアダプタでの効率比較と、Energy Star6.0の要求効率を示したものです。Energy Star6.0では25Wにおいて86.35%の効率が要求されますが、BM2Pxxxシリーズはこれをクリアしています。

右上の図は、Energy Star 6.0と欧州連合要求の待機時電力要求と、BM2P014の待機時電力を示しています。Energy Star 6.0では、100VAC入力時に100mW以下、230VACでは210mW以下が要求されています。BM2P014は100VACで20mW以下、230VACで30mW以下なので余裕でクリアしています。欧州連合要求では、一律に50mW以下という厳しい要求になっていますが、それもクリアできています。

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