AC-DCの基礎 ーまとめー

2014.05.27

本稿では、AC-DC変換の基礎として、下記の項目について説明をしてきました。

AC_fig_40

基礎として理解していただきたいポイント以下の通りです。

・AC-DC変換には、トランス方式とスイッチング方式がある。
・AC-DC変換では、ACを整流/平滑によってDCに変換する。
・トランス方式では、平滑化されたDCをそのまま使うこともできるが、精度と安定化が必要ならDC-DC変換により所望のDC電圧に変換する。
・スイッチング方式では、おおよそACのピーク電圧値のDCを扱うので、高耐圧の部品が必要。
・スイッチング方式の整流/平滑後のDCへの変換は、入力が高電圧であること除いては通常のスイッチングDC-DC変換と同じである。
・AC-DC変換回路の設計においては、トランス設計がともなう。
・オンボード設計では、AC-DC電源用ICを使用するメリットが多々ある。
・高電圧を扱うので、保護や安全対策を確実に行う必要がある。

実際の設計においては、AC-DC変換用の電源ICをどう選択して、どう使っていくかということが、基本的なアプローチになるかと思います。設計のスタートラインとしては、DC-DC変換と違う部分をしっかり押さえることが大事です。

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AC-DC コンバータ

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