AC-DCコンバータのよくあるご質問

2020.01.01

AC-DCコンバータのFAQ一覧

AC-DCコンバータ

絶縁型と非絶縁型のちがいは?
“絶縁型は、一次側(ACライン)と二次側(DC出力)が分離されているので、感電の危険性が低くなります。非絶縁型は、一次側と二次側がつながっているので、感電の恐れがあります。
アプリケーションによって、絶縁型である必要があるものとないものがあります。
ICの「NC端子」は、他に接続しても問題ないか?
NC端子は原則的に内部チップには接続がないオープン端子なので、問題ありません。ただし、例外的に他との接続を禁じるなどの条件が付く場合がありますので、個々に注意書きをよく確認願います。また、ICメーカーによっては、Not Connected(接続なし)の場合と、Do Not Connect(接続不可)の場合がありますので、不明瞭な場合はメーカーに問い合わせるべきです。
自励型のチョッパ方式とは、どのような構成か?
構成ブロックの一例を示します。機種によって多少構成は変わりますが、基本的にチョッパ方式のスイッチングレギュレータの構成になります。個別には、DC-DCのブロック図などを参照願います。
外装(パッケージ)樹脂の難熱性グレードは?
難燃性グレードはUL94 V-0です。
外装(パッケージ)樹脂の絶縁耐圧は?
20kV/mm以上です。
AV100Vラインには両切りでヒューズを入れるが、別途ヒューズが必要か?
必要です。必ずご使用ください。
ヒューズの代わりにジャンパチップを使用できるか?
ジャンパチップはヒューズの代わりにはなりません。
速断ヒューズが必要な理由は?
ヒューズは、過負荷や短絡による過電流によって、機器にさらなる損傷や、場合によっては発煙、発火といった危険な状態になることを防ぐために必要です。
外付けコイルに推奨品以外を使用可能か?
外付けコイルは、AC-DCコンバータの特性や性能に大きく関与しています。推奨品と同等のものを使用することは可能ですが、十分な評価が必須となります。
コイルを実装する方向によって音鳴りが発生する。
自励式発振方式は、コイルの実装方向でスイッチング周波数が変化する場合があり、そのスイッチング周波数が可聴帯域になると、コイルの振動が音として聞こえる可能性があります。他に、位置によって実装基板と共振することもありますので、が実装方向や場所は音鳴りも含めて検討する必要があります。
コイルの方向で発振周波数が変わる理由は?
自励発振方式の場合、コイルから発生する磁束がAC-DCコンバータ本体の駆動回路に影響を与えるので、発振周波数が変わります。
入力平滑コンデンサの容量を小さくしたいが問題があるか?
出力電流が小さい場合には、容量を小さくしても問題ありません。ただし、入力コンデンサは入力リップル電流を許容する必要がありますので、容量の変更にともなってコンデンサの許容リップル電流が適正であるか検討・確認する必要があります。
出力コンデンサの推奨耐圧は25Vだが、16Vにした場合に問題はあるか?
最低限として、設定出力電圧に対してマージンがある必要があります。また、出力コンデンサは、出力リップル電圧に影響を与えます。一般的にコンデンサは耐圧が低くなるとESR(等価直列抵抗値)が増加傾向にあるので、結果として出力リップル電圧が大きくなります。発生している出力リップル電圧が許容内であることを確認してください。他には、許容リップル電流が小さくなるので、推奨コンデンサの許容リップル電流と同等のものを選択願います。
部品と端子間のオープンショート試験結果は提供可能か?
基本的に提供できますが、機種ごとにお問い合わせ願います。

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