AC-DCコンバータのよくあるご質問
2020.01.01
AC-DCコンバータのFAQ一覧
- 絶縁型と非絶縁型のちがいは?
- ICの「NC端子」は、他に接続しても問題ないか?
- 自励型のチョッパ方式とは、どのような構成か?
- 外装(パッケージ)樹脂の難熱性グレードは?
- 外装(パッケージ)樹脂の絶縁耐圧は?
- AV100Vラインには両切りでヒューズを入れるが、別途ヒューズが必要か?
- ヒューズの代わりにジャンパチップを使用できるか?
- 速断ヒューズが必要な理由は?
- 外付けコイルに推奨品以外を使用可能か?
- コイルを実装する方向によって音鳴りが発生する。
- コイルの方向で発振周波数が変わる理由は?
- 入力平滑コンデンサの容量を小さくしたいが問題があるか?
- 出力コンデンサの推奨耐圧は25Vだが、16Vにした場合に問題はあるか?
- 部品と端子間のオープンショート試験結果は提供可能か?
AC-DCコンバータ
- 絶縁型と非絶縁型のちがいは?
- “絶縁型は、一次側(ACライン)と二次側(DC出力)が分離されているので、感電の危険性が低くなります。非絶縁型は、一次側と二次側がつながっているので、感電の恐れがあります。
アプリケーションによって、絶縁型である必要があるものとないものがあります。 - ICの「NC端子」は、他に接続しても問題ないか?
- NC端子は原則的に内部チップには接続がないオープン端子なので、問題ありません。ただし、例外的に他との接続を禁じるなどの条件が付く場合がありますので、個々に注意書きをよく確認願います。また、ICメーカーによっては、Not Connected(接続なし)の場合と、Do Not Connect(接続不可)の場合がありますので、不明瞭な場合はメーカーに問い合わせるべきです。
- 自励型のチョッパ方式とは、どのような構成か?
- 構成ブロックの一例を示します。機種によって多少構成は変わりますが、基本的にチョッパ方式のスイッチングレギュレータの構成になります。個別には、DC-DCのブロック図などを参照願います。
- 外装(パッケージ)樹脂の難熱性グレードは?
- 難燃性グレードはUL94 V-0です。
- 外装(パッケージ)樹脂の絶縁耐圧は?
- 20kV/mm以上です。
- AV100Vラインには両切りでヒューズを入れるが、別途ヒューズが必要か?
- 必要です。必ずご使用ください。
- ヒューズの代わりにジャンパチップを使用できるか?
- ジャンパチップはヒューズの代わりにはなりません。
- 速断ヒューズが必要な理由は?
- ヒューズは、過負荷や短絡による過電流によって、機器にさらなる損傷や、場合によっては発煙、発火といった危険な状態になることを防ぐために必要です。
- 外付けコイルに推奨品以外を使用可能か?
- 外付けコイルは、AC-DCコンバータの特性や性能に大きく関与しています。推奨品と同等のものを使用することは可能ですが、十分な評価が必須となります。
- コイルを実装する方向によって音鳴りが発生する。
- 自励式発振方式は、コイルの実装方向でスイッチング周波数が変化する場合があり、そのスイッチング周波数が可聴帯域になると、コイルの振動が音として聞こえる可能性があります。他に、位置によって実装基板と共振することもありますので、が実装方向や場所は音鳴りも含めて検討する必要があります。
- コイルの方向で発振周波数が変わる理由は?
- 自励発振方式の場合、コイルから発生する磁束がAC-DCコンバータ本体の駆動回路に影響を与えるので、発振周波数が変わります。
- 入力平滑コンデンサの容量を小さくしたいが問題があるか?
- 出力電流が小さい場合には、容量を小さくしても問題ありません。ただし、入力コンデンサは入力リップル電流を許容する必要がありますので、容量の変更にともなってコンデンサの許容リップル電流が適正であるか検討・確認する必要があります。
- 出力コンデンサの推奨耐圧は25Vだが、16Vにした場合に問題はあるか?
- 最低限として、設定出力電圧に対してマージンがある必要があります。また、出力コンデンサは、出力リップル電圧に影響を与えます。一般的にコンデンサは耐圧が低くなるとESR(等価直列抵抗値)が増加傾向にあるので、結果として出力リップル電圧が大きくなります。発生している出力リップル電圧が許容内であることを確認してください。他には、許容リップル電流が小さくなるので、推奨コンデンサの許容リップル電流と同等のものを選択願います。
- 部品と端子間のオープンショート試験結果は提供可能か?
- 基本的に提供できますが、機種ごとにお問い合わせ願います。
【資料ダウンロード】AC-DCコンバータの基礎と設計手順
AC-DC コンバータ
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- AC-DC 変換回路設計の課題と検討事項
- AC-DCの基礎 ーまとめー
- AC-DC PWM方式フライバックコンバータの設計手法概要
- 絶縁型フライバックコンバータの基本とは
- 絶縁型フライバックコンバータの基本:スイッチングAC-DC変換とは
- 絶縁型フライバックコンバータの基本:フライバックコンバータの特徴とは
- 絶縁型フライバックコンバータの基本:フライバックコンバータの動作とスナバ
- 絶縁型フライバックコンバータの基本:不連続モードと連続モードとは
- 設計手順
- 電源仕様の決定
- 設計に使うICの選択
- 絶縁型フライバックコンバータ回路設計
- 絶縁型フライバックコンバータ回路設計:トランス設計(構造設計)-その1
- 絶縁型フライバックコンバータ回路設計:トランス設計(数値算出)
- 絶縁型フライバックコンバータ回路設計:トランス設計(構造設計)-その2
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- 絶縁型フライバックコンバータ回路設計:主要部品の選定-CINとスナバ
- 絶縁型フライバックコンバータ回路設計:主要部品の選定-出力整流器とCout
- 絶縁型フライバックコンバータ回路設計:主要部品の選定-ICのVCC関連
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- AC-DCコンバータの効率を向上する二次側同期整流回路の設計
- 設計手順
- 設計に使うIC
- 電源仕様と置き換え回路
- 同期整流回路部:同期整流用MOSFETの選定
- 同期整流回路部:電源ICの選択
- 同期整流回路部:周辺回路部品の選定-MAX_TON端子のC1とR3、およびVCC端子
- 同期整流回路部:周辺回路部品の選定-DRAIN端子のD1、R1、R2
- シャントレギュレータ回路部:周辺回路部品の選定
- トラブルシューティング①:二次側MOSFETがすぐにOFFしてしまう場合
- トラブルシューティング ②:軽負荷時に二次側MOSFETが共振動作によりONしてしまう場合
- トラブルシューティング ③:サージの影響を受けVDS2が二次側MOSFETのVDS耐圧以上になる場合
- ダイオード整流と同期整流の効率比較
- 実装基板レイアウトに関する注意点
- AC-DCコンバータの効率を向上する二次側同期整流回路の設計 ーまとめー
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- 設計に使う電源IC:SiC-MOSFET用に最適化
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- トランスT1の設計 その1
- トランスT1の設計 その2
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- 主要部品選定:入力コンデンサおよびバランス抵抗
- 主要部品選定:過負荷保護ポイントの切り替え設定抵抗
- 主要部品選定:電源ICのVCC関連部品
- 主要部品選定:電源ICのBO(ブラウンアウト)ピン関連部品
- 主要部品選定:スナバ回路関連部品
- 主要部品選定:MOSFETゲートドライブ調整回路
- 主要部品選定:出力整流ダイオード
- 主要部品選定:出力コンデンサ、出力設定および制御部品
- 主要部品選定:電流検出抵抗および各検出用端子関連部品
- 主要部品選定:EMIおよび出力ノイズ対策部品
- 基板レイアウト例
- 事例回路と部品リスト
- 評価結果:効率とスイッチング波形
- SiC-MOSFETを使った絶縁型擬似共振コンバータの設計事例 ーまとめー
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- 絶縁型電源 (AC-DC,DC-DC)
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