災害に屈しない、京都のランドマーク。
  東寺のシンボルでありながら、京都のランドマークとしても知られます。
高さ55m
木像の塔では日本一の高さを誇るこの塔の内部は天井や壁・扉などが極彩色に彩られ、真言密教独特の絢爛とした雰囲気で満たされていて、金剛界四仏(こんごうかいしぶつ)が安置され、弘法大師空海が唐から持ち帰った仏舎利(ぶっしゃり、釈迦の遺骨)が納められています。
落雷などで4度焼失
しましたが、その度に再建され、現在の塔は寛永21年(1644年)に徳川家光が再建した5代目にあたります。この度重なる焼失から、現在は避雷対策が図られました。
木造の五重塔は落雷を受けた場合、電流が塔の木材を流れ、発熱します。その結果、火災に至ったり、柱内部の水分や空気が急激に膨張して柱が破裂したりもします。そこで、現在は塔の先端に避雷針を設置し、アース線を地上に垂らしています。こうすることで、雷の電流の大部分はアース線に流れ、木材に流れる電流を小さくして災害を防げます。
また、五重塔は地震で倒壊したことがありません。これは五重塔が五つの層を順に重ね、木材を堅く結合させない「耐震構造」になっているため、地震が起こった際には各層が地震の揺れを吸収するからです。
なお、内部は非公開ですが、1月1日から5日と春・秋の特別公開期間中には1週間程度公開されます。
   
   
五重塔
五重塔
五重塔
五重塔
落雷時の避雷針とアース線の働き
落雷時の避雷針とアース線の働き
避雷針のついた相輪
避雷針のついた相輪
アース線
アース線
地上につながるアース線
地上につながるアース線
 
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