方丈東庭
個性ある意匠が調和する庭園
  石庭と肩を並べるほど有名なのが、方丈の北東に据えられたつくばい。竹から流れる水を受ける銭型のつくばいには、一見ナゾの4文字が刻まれています。これは中心の「口」とあわせて「吾唯足知(われただたるをしる)」と読みます。「欲望は際限ないものだから、現状を満ち足りたものだとすること」という意味をもった禅の格言だといわれています。
その東側には、高さの低い竹垣が地を這うように配されます。これは龍安寺垣と呼ばれる、龍安寺独特のデザインの竹垣で、ひし形に組まれた割り竹が透かしの部分に張られています。この龍安寺垣は、鏡容池の周りや庫裡へ続く石段など、境内のあちこちに設けられます。
一つ一つは、独特のセンスが光る意匠ですが、方丈の東庭の侘びた風情と見事に調和しているのを見ることができます。
また、東庭には桃山時代に侘助という人物が朝鮮より持ち帰ったという日本最古の侘助椿が植えられています。3月上旬から4月上旬に赤に白の斑入りの花を咲かせて、東庭の風情に彩りを添えます。
   
吾唯足知のつくばい
吾唯足知のつくばい
東庭全景
東庭全景
  侘助椿   龍安寺垣   東庭の北東にある池  
  侘助椿   龍安寺垣   東庭の北東にある池  
 
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