五重塔・金堂
江戸初期の建築の粋を、満喫しながら散策。
 

中門をくぐり、参道を北側へと進むと、東側に重要文化財の「五重塔」が建っています。
高さ36m余り、寛永年間当時の建築技術を集めて造られとされるこの塔は、各層の屋根の大きさがほぼ同じという江戸時代の建築らしい特徴を示していて、近世(江戸時代)に建てられた五重塔の代表作といわれています。
ちなみに、仁和寺以外にも東寺・東寺宝物館(五重小塔)・醍醐寺・法観寺(八坂の塔)と、京都市には国宝・重要文化財の五重塔が合計で5基現存します。
五重塔を後にしてさらに北側へ進むと、次は国宝の「金堂」(こんどう)にたどり着きます。本尊の阿弥陀三尊像が祀られていた(現在は霊宝館に安置されている)ことから、一般的な寺院では本堂にあたりますが仁和寺では金堂と呼ばれます。
慶長18年(1613年)に建てられた京都御所の紫宸殿(ししんでん、儀式を行った正殿)を移築したもので、現存する紫宸殿の最古の遺構(昔の建物を知る手がかりとなる跡)は、桃山時代の宮廷建築を今に残す貴重な建物です。
さらに、金堂の西側には朱塗りも鮮やかな「鐘楼」(しょうろう、釣り鐘をかける楼閣・ろうかく=高い建物)があります。本格的な造りで規模も大きく、江戸時代の鐘楼の代表作です。寛永年間(1624〜1644年)に建てられたといわれ、重要文化財に指定されています。
鐘楼からさらに西側へ進むと、不動明王を祀る「水掛不動」が建っています。

   
五重塔
五重塔
五重塔の屋根
五重塔の屋根
金堂
金堂
鐘楼   水掛不動   水掛不動
鐘楼   水掛不動   水掛不動
 
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