二条城から東へ、東山通りのちょうど三条と四条の中間あたりに位置する浄土宗総本山知恩院。この寺院には古くから「二条城の出城」伝説が残ります。
二条城を造営した徳川家康は西国大名と朝廷の監視に力を入れましたが、二条城に万が一のことが起こった場合には、知恩院を城として使うことを考えていたというのです。
確かに、知恩院は徳川家代々の保護を受け、そのために至る所で徳川の家紋が見られます。
また、代々の将軍は大きな堂塔を次々に建てましたが、それらが集まって現在の壮大な伽藍が完成しました。
江戸時代初期に建てられた三門は国内最大、これをくぐると目の前には「男坂」と呼ばれる急勾配の石段、御影堂から大方丈を経て小方丈に至る廊下は「鴬張りの廊下」…。
知恩院には寺院というよりも、まさに城郭と呼んでも過言ではない威風堂々とした趣と外敵への備えがあります。
寺院門前の石(瓜生石)の下には、二条城まで続く抜け道がある。そんな古くからの言い伝えが残る、春の知恩院も訪ねてみてはいかがでしょうか。
   
瓜生石
瓜生石
華頂道の路上にある瓜生石
華頂道の路上にある瓜生石
三門   御影堂   男坂
三門   御影堂   男坂

二条城から知恩院までの距離
 
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