歴史的事業の足跡をたどり、
未来へとつなぐ記念館。
南禅寺を中心とするこの地域は、明治時代に琵琶湖(大津市)と京都市伏見区堀詰町までを結んだ一大事業「琵琶湖疏水」の舞台となった場所です。
疏水の水位差を克服するため、疏水を通る舟を台車に乗せ、高低差を乗り切ることを目的とした傾斜鉄道・インクラインが造られ、その動力には、日本で最初の事業用水力発電所の電力が用いられました。
当時、山にトンネルを開け、水を流すという工事はまさに困難の連続でしたが、京都復興を目指した京都市民の思いと苦労が実り、日本人だけの手による国内初の近代的土木事業として今日にも名を残しています。
こうして疏水が完成した後は、琵琶湖から毎日約200万tもの水が京都市内へと送られてきます。この水は今日貴重な水道水源として、京都市民になくてはならないものとなりました。
琵琶湖疏水記念館はこの琵琶湖疏水竣工100周年を記念して、その意義を伝え、先人の偉業を称えながら、未来へと発展する京都の活力源となることを願って、平成元年(1989年)に開館しました。
館内の展示室には疏水事業に関連した図面や絵図、水車や発電機など、当時の苦労をしのばせる資料が多数展示されています。
なお、2009年10月30日には開館20周年を記念して、新しい展示も数多く交えながらリニューアル・オープンしました。
   
 
●琵琶湖疏水記念館
入 館 料: 無料
開館時間: 3月1日〜11月30日 
午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
12月1日〜2月末日 
午前9時〜午後4時30分(入館は午後4時まで)
休 館 日: 毎週月曜日
※月曜日が休日・祝日の場合は翌日及び年末年始(12月28日〜1月3日)
   
琵琶湖疏水記念館
琵琶湖疏水記念館
蹴上インクライン
蹴上インクライン
蹴上付近の復元模型 (琵琶湖疏水記念館)   明治時代に使用していた 水力発電のための水車 (琵琶湖疏水記念館)   南禅寺船溜 (琵琶湖疏水記念館前)
蹴上付近の復元模型
(琵琶湖疏水記念館)
  明治時代に使用していた
水力発電のための水車
(琵琶湖疏水記念館)
  南禅寺船溜
(琵琶湖疏水記念館前)
 
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