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参道から二ノ鳥居をくぐると、正面には「細殿」(ほそどの)と、その前に盛られた一対の「立砂」(たてずな、別名・盛砂) が目に入ります。
細殿は古くから天皇、斎王や上皇の参拝の際の著到殿(ちゃくとうでん・まず入御して装束等を整える御殿)で、重要文化財に指定されています。
この細殿の前に設けられた立砂は白砂をきれいな円錐形に盛り上げたもので、賀茂別雷神が降臨したといわれる「神山」(こうやま)をかたどり、神を招く憑代(よりしろ)の役割を果たしています。そのため、立砂の頂点には神が降臨する際の目印として、常緑樹の松葉が立てられています。
今日、この立砂は鬼門などに撒く清めの砂の起源とされています。
一方、上賀茂神社の境内には重要文化財に指定された橋がいくつかあります。
ならの小川の起点のすぐ下流に架けられた「橋殿」(はしどの)がそのひとつで、つねに水が流れ、清められている場所に建てられているといわれます。
橋というよりも川をまたぐように建てられた建物で、わずか1間(約1.818m)の間口ながら、桁行(けたゆき、建物の棟に平行な方向の長さ)は5間(約9.09m)もあり、桧の皮で葺いた大きな屋根が載せられています。 |
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