楼門・玉橋
印象も鮮やかな、朱塗りの楼門と橋。
  一ノ鳥居・二ノ鳥居から境内へ。 さらに細殿(ほそどの)の背部にある小川を渡ると、左右に回廊をめぐらした朱塗りの二階建ての門、重要文化財の「楼門」が見えます。
本殿や権殿(ごんでん)を背にして建つ楼門は、威風堂々とした姿のなかにも雅やかさをたたえています。
この楼門をくぐると、東側に「本殿」、西側に「権殿」と、国宝に指定された2つの社殿が左右対称に建っています。賀茂別雷神(かもわけいかづちのかみ)はこの両社殿を行き来しながら鎮座しているといわれ、特別参拝で公開されています。
一方で楼門の前、御物忌川(おものいがわ)には、朱塗りも鮮やかな重要文化財「玉橋」(たまばし)が架けられています。
玉橋は反りを持たせた高欄(橋・回廊・廊下などに取り付けた欄干・らんかん)付きの美しい橋で、神事で神官が渡る際にのみ使われ、普段はしめ縄が張られて一般の人は通れないようになっています。
また、玉橋の東側には玉依比売命(たまよりひめのみこと、賀茂別雷神・かもわけいかづちのかみの母)を祀る上賀茂神社で筆頭の摂社(せっしゃ、本社の祭神と縁故の深い神を祀った神社)「片岡社」が建っています。
玉依比売命はならの小川から流れて来た1本の矢を手にし、賀茂別雷神を授かったといわれることから、古くから縁結びや子宝の神様として信仰されてきました。
紫式部がこの社に何度も通い、自らの恋の成就を祈った歌も残されていて、葵の葉をかたどったハート型の絵馬に願いを書き込み、奉納することができます。
さらに、この片岡社の西側には、屋根が付いた重要文化財の「片岡橋」があります。
桁(けた、橋脚上に渡す横木)・梁(はり、柱上に渡す横木)ともに1間の小さな建物ですが、屋根には桧の皮が丁寧に葺かれています。
   
楼門
楼門
玉橋
玉橋
片岡社
片岡社
葵の葉をかたどった絵馬   紫式部の和歌の歌碑.   片岡橋
葵の葉をかたどった絵馬   紫式部の和歌の歌碑   片岡橋
 
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