奨学生レポート RMFレポート インタビュー

最終レポート(加藤大樹さん)

加藤 大樹/Mr. Daiki Kato
(専攻楽器ピアノ/piano)

[ 2018.06.15 ]

学校名:昭和音楽大学大学院博士後期課程

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の加藤大樹です。
2016年から採用して頂いた奨学生期間も、あっという間に最終レポートを書く段階となりました。

振り返ると昨年は6月以降、有難いことに毎月、海外との往復を繰り返す生活を過ごしておりました。

そのような生活を実現できたことも、偏に奨学金の支えがあったからこそと心から感謝しております。

昨秋には新たな出会いもあり、今後の道が拓かれたように思います。

 

12月にはドイツのボンで開催されたInternational Telekom Beethoven Competition Bonnに参加しました。

このコンクールはDVD審査によって選出された24名が開催地に集い、10日間の期間中に行われる予選から決勝までの4つのステージで競われます。

日本国内での注目度は高くないように思いますが、幅広い時代のレパートリーが要求される非常にハイレベルなコンクールです。

コンテスタントは基本的にホームステイでの滞在が可能で、私はドイツ人と台湾人のご夫妻、13歳の娘さんのご家族のお宅にお世話になりました。音楽好きのご一家で、ピアノやヴァイオリン、チェロなど皆様が楽器を演奏されます。

<ボンにて、ホームステイ先のご家族と>

 

彼らにとって初めて受け入れるコンテスタントだったそうですが、とても温かく歓迎して頂き、最高のサポートを受けることができました。

事務局の運営も素晴らしく、コンテスタントにとって一番重要な練習場所の確保も十分に満足できるものでした。

 

年末には2015、16年度の奨学生でもあるヴァイオリニストの鈴木舞さんとのコンサートを行いました。

同世代の最優秀な演奏家との出会いがあることも、奨学生となって嬉しかったことのひとつです。

初共演ながらも、すぐに鈴木さんの持つ音楽の素晴らしさに私自身が感動し、渋谷や水戸など3会場での演奏会をすべて無事に終えることができました。

今後も共演が予定されており、嬉しい限りです。

<渋谷イープラスカフェでの演奏終了後>

 

年が明け、3月1日には横浜みらとみらいホールでベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番を演奏しました。

このホールでの演奏は9歳以来、19年前振り。

それまではただの習い事だったピアノから、ピアニストという世界があることを教えてくれた方との出会いも、19年前の演奏会でした。

思い出深いホールに再び戻ってこられたことに感慨もひとしおでした。

<11度目の共演となった指揮者の田中祐子さんと>

 

思うようにいかない現実に諦めたくなることも一度や二度ではないですが、自分らしく精一杯、これからも頑張ってまいります。

 

 


鈴木舞さんとの共演、奨学生同士のつながりが生まれてくるのはローム ミュージック ファンデーションとして嬉しい限りです。 みなとみらいのホールも加藤さんにとっての原点のようなものなのですね。ぜひ初心を忘れずこれからも研鑽していってください。