奨学生レポート RMFレポート インタビュー

半年間で学んだこと(吉江美桜さん)

吉江 美桜さん/Ms.Mio Yoshie
(専攻楽器ヴァイオリン/violin)

[ 2018.06.1 ]

学校名:桐朋学園大学音楽学部

いつもお世話になっております。私は今、桐朋学園大学音楽学部でヴァイオリンを勉強しています。
学生のうちに、将来自分のためになる経験を積んで成長したいと思い、ソロはもちろん、室内楽、オーケストラの分野でも色々な機会にどんどんチャレンジするように心がけています。

<ニューヨーク、マンハッタン音楽院にて>

昨年9月には、東京文化会館とジャパン・ソサエティーの共同企画で、アメリカ在住の作曲家、長田原さんのオペラ「Four Nights of Dream」に室内オーケストラとして参加させていただき、ニューヨーク公演と日本公演がありました。
私にとっては初めてのオペラへの参加でした。
約2週間作曲家の長田さんとも話し合いながらリハーサルを重ね、オペラは歌手の方達とオーケストラだけでなく、演出、衣装、美術、現場監督、など本当にたくさんの方達が力を合わせた結晶だということがよくわかりました。

 

ニューヨークでは、リハーサルの合間に街を観光したり、街中を歩きまわって探検する時間を取ることができ、日本とアメリカの違いに驚く毎日でした。

ブロードウェイも見に行き、役者の方達の自己表現の仕方、お客さんに伝えようとする力を見て、私が勉強しているクラシックとはジャンルこそ違いますが根本的な思いには似たものを感じ、表現力をつけることを一番の課題としている私は、彼らの歌唱力はもちろん、特にその自己表現力に感動し、刺激を受けました。

 

また、ニューヨーク滞在中にマンハッタン音楽院に足を運び、ルーシー・ロベルト先生にレッスンしていただくこともできました。
ルーシー先生には、弾く時の身体の使い方、自分が表現したいものを音に載せるために効果的な技術の使い方などを教えていただき、先生の理論的でかつ情熱的なレッスンに、とても濃い時間になりました。

 

また、ここ半年はオーケストラにコンミスとして参加させていただく機会も頂くことができました。
10月には桐朋の学園祭があり、学生会オーケストラにコンミスとして参加しました。

円光寺先生指揮のもと、加藤知子先生、山崎伸子先生をソリストに迎え、ブラームスのドッペルコンチェルトを演奏しました。

 

<音大フェスティバルの様子>

 

11月には音大フェスティバルがあり、桐朋学園のオーケストラにコンミスとして参加し、プロコフィエフのロミオとジュリエット組曲、1.2番から抜粋で演奏しました。
コンミスとしてオーケストラをまとめていくには、技術的、音楽的にしっかり弾けていることはもちろん、音楽の方向性をみんなに提示していかなければいけません。

ご指導いただいた先生方には「コンミスは背中でみんなに音楽を語らなければいけない」と教えていただきました。

とても難しいことで、オーケストラを支える大変さを見に染みて感じましたが、今後自分個人の演奏にも役立つとてもいい経験になりました。
また、本番で何十人のメンバーが一つの音楽を作り上げた時のオーケストラならではの鳥肌が立つような感動、迫力は忘れることができません。

 

<10月に出演したランチタイムコンサートにて共演した佐藤勝重先生と>

他にもソロや室内楽の本番をいただくことができ、また昨年は5月にプラハで初めての国際コンクールに挑戦して奨励賞をいただいたり、6月にはコンサートでオーケストラとコンチェルトを弾かせていただいたりと、とても充実した時間を過ごせた1年でした。
また、昨年受けた国際コンクールや、ニューヨークで、日本にいては知ることのできなかったであろうことがたくさんありました。今年は日本にとどまらず海外の講習会やコンクールに意欲的に参加していきたいと思っています。

自分のやりたいことにとことん打ち込んでいけるのも、奨学生としてご支援いただいているおかげです。
感謝の気持ちを忘れず、音楽家としても人間としても成長していけるよう、努力していきたいと思います。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。


オペラへ参加するとソロ、オーケストラよりも更に様々な所に気を配る必要があって大変そうですが、良い経験になりますよね。ぜひ今の状況をフルに活用して勉強を続けてください。