奨学生レポート RMFレポート インタビュー

この半年を振り返って(佐藤晴真さん)

佐藤 晴真さん/Mr.Haruma Sato
(専攻楽器チェロ/cello)

[ 2018.03.8 ]

学校名:ベルリン芸術大学

ロームミュージックファンデーション奨学生の佐藤晴真と申します。

歴代の奨学生のお名前を見ると、凄まじい先輩方が名を連ねており、そんな中にこの僕を選んでいただいた事、それだ けでも本当に光栄なことだと思っております。

それを励みに、これからも様々な分野を、楽しんで勉強していきたいと 思っています。

ドメニコ・ガブリエリ・コンクール

<ドメニコ・ガブリエリ・コンクール>

 

僕は今、ドイツ・ベルリンに留学しており、研鑽を積んでいるところです。

こちらでの生活はもうじき二年目を迎えよ うとしています。

この考えてみれば長いような月日の中でも、この半年間は特に激動の時となりました。

 

2017年10月 に、ベルリン芸術大学とお隣ハンス・アイスラー音楽大学の生徒によるチェロ・コンクールがありました。

そこで努力 した甲斐あって、ありがたい事に1位を頂くことが出来ました。

このコンクールを受けるにあたってとても驚いたのが、最後のレッスンで「もうテクニックの練習はいいから、あとはコー ヒーでも飲んで本番楽しみなさい」と言われたことです。

もちろん冗談交じりだとは思いますが、“いくらコンクールだと しても、楽しまなくては音楽に意味は無い“ということを伝えたかったんだと思います。

この感覚に気づき、レッスンの 後にふっと気が前向きになったところで、迷わずカフェに直行しました。(笑)

さらにコンクール後、審査員の方々に講評をいただいた時に、誰もが音楽上の観点からのアドバイスしか仰らなかった ことです。

そのことから、僕が次のステージに進むためには何が必要になってくるかを知ることが出来ました。

 

さて、僕はベルリンで一人暮らしの生活しているのですが、僕にとってその中でも大変なのは“食“です。

毎晩レストラン に通ったりしていると食費がかさむので、基本的に毎日料理するようにしています。

二年間自炊の生活をしていますと色んな料理に挑戦したくなる時もありました。

煮込み料理から始まり鶏ガラや豚骨に のめり込んだり、デミグラスソースやチャーシューを二~三日かけて作ったり…。

出来上がったパスタ

 

<出来上がったパスタ>

 

その中で実感したのは、「塩は大事」ということです。

徳川家康の側室であった英勝院は、家康に「美味しいものとはどんなものか」と問われたところ、「塩です」と答えたそう です。

僕は留学生活始めの頃、作ったものはどれも、味の中心となる何かが足りないと感じていました。

そんなある時、パス タを茹でるお湯に塩を多めに入れてみたことがきっかけで、塩の大切さを体感しました。

英勝院の逸話は続きます。「では一番不味いものはなにか」と聞かれたところ、「それも塩です」と答えたそうです。

どん なに美味しいものであったとしても、塩が多すぎると食べられなくなる、と。

塩からなる集中的な味は、本当に絶妙なバランスで出来ているんだと感じました。

こんな小さな発見でしたが、大小どんなことであれそれを日々重ねていくことで、外国の一人暮らしでも充実した発見 のある毎日を過ごしています。
2018年になりますと、奨学生としての一年も折り返し地点になります。

日々支えてくださっていることへの心からの感 謝を忘れずに、もっともっと活動的に学んでいきたいと思っています。

 

 


ものすごく凝った料理ですね!やはり音楽家の方は何かを突き詰めることが得意なのでしょうか…笑 海外でしか得られない経験を活かして、ぜひローム ミュージック フレンズの先輩方のような素晴らしい音楽家になってください!