ドイツでの研鑽が始まりました!(小林壱成さん)
小林 壱成さん/Mr. Issei Kobayashi
(専攻楽器ヴァイオリン/violin)
[ 2018.03.2 ]
学校名:ベルリン芸術大学大学院
ローム ミュージック ファンデーション奨学生の小林壱成です。いつも大きなご支援をいただき、ありがとうございます。
おかげさまでドイツでの生活が始まりました。
<ベルリン芸術大学 Spichern校舎 弦楽器は主にここです>
難関の滞在許可申請は、朝7時からの受付開始なので、寒くてまだ暗い早朝4時前から並びましたが、もうすでに50人以上も並んでいて、受け付けてもらえるか心配しました。
深夜1時ごろから並ぶ人もいるのだそうです、、、!無事帰宅してから疲れで眠り続けました。
<家の窓から>
さて、10月から、ベルリン芸術大学大学院修士課程で勉強しています。
ドイツ語の授業が週に3回と、専攻実技レッスン、コレペティ、室内楽、オーケストラスタディ、オーケストラ、合唱などその都度あります。
専攻実技のヴァイオリンレッスンだけでも週2回あったり、公開クラスコンサート、弾きあい会も頻繁にあり、かなり忙しい毎日です。
室内楽はアルテミスカルテットに師事しており、ドイツ語でレッスンを受け、フレーズごとに意見を言うよう求められます。
レッスンを受け、コンサートに出演することで単位が認定されます。
<コンサートホールで録音準備中。室内楽の先生のご依頼で、トーンマイスター(録音技師科)の試験で演奏しました>
今期のゼメスターは、イスラエル出身ロシア育ちのピアノ女子、ドイツ人のチェロ男子、韓国のビオラ女子たちと組んで、まずシューマンを取り組み中…。
皆それぞれ忙しいようですが、楽しくやれています。それとは別にもうひとつピアノとのソナタにも取り組んでいます。
オーケストラスタディの教授はベルリン コンツェルトハウスのコンサートマスターです。
もの凄く楽しい先生で、レッスン中奇声をあげまくっていて笑いを堪えられない時が多いですが、
仰る事一つ一つが本当に大事なことで、日本では習わない音のクオリティや右腕の技術的な使い方など、とても勉強になっています。
大学主催のコンサートも数多くあり、入場無料ということもあるのでしょうか、いつもたくさんのお客様です。
僕も入学後1か月で、すでにベルリン演奏デビューしました!日本と違い、とても大きな反応があって新鮮です。
ベルリンでは世界の同世代の有名人や、スタープレイヤーなども身近で刺激的な環境です。
ベルリンは緑と水辺が多く、東京よりコンパクトで移動がしやすく、
歴史あるものと最先端のものが共存していて、エネルギーに溢れています。
とにかく街のあちこちが建設中です。
<ベルリンフィルにて、Podiumと呼ばれる席から>
夜は電車で15分程度でフィルハーモニーへ。
ベルリンフィルはもちろん、コンツェルトハウスやシュターツカペレ等いくつものオーケストラや歌劇場があり、素晴らしいソリスト等のコンサートを、もう毎日のように10~20ユーロという手軽な料金で聞くことが出来て、毎晩どれを聴きに行こうか迷ってしまいます。
日本と違って有り難いのは、学生はS-bahn(電車)、U-bahn(地下鉄)、バスが乗り放題ということです。
気軽に市内の様々な場所へ行き放題なので、自然とフットワークも軽くなります!
すでに雪で真っ白になった12月の今、氷点下の気温も何度も経験しました。
街はクリスマスマーケットのお店で賑わっています。
<クリスマスマーケットのコンツェルトハウスとシラー像>
<グリューワインで暖まります。後ろは移動式観覧車、速い。>
あったかいGlühwein(グリューワイン)を飲んで、パンでおっきなステーキを挟んだものを食べたり!かわいい小物のお店もたっくさん!
<かわいい小物のお店もたくさんです>
移動式のアトラクションもあって楽しいですが、観覧車は回る速度がもの凄く速くて驚きです!笑
これから1月2月と本格的に寒い季節がやってきます。
-17度なんていう日もあるそうで…怖い半分楽しみです。
本場の空気を吸収しながら、これからしっかり成長するつもりです。
<ベルリン大聖堂>