奨学生レポート RMFレポート ミュージックサロン インタビュー

国内外での様々な学び(小川恭子さん)

小川 恭子さん/Ms.Kyoko Ogawa
(専攻楽器ヴァイオリン/violin)

[ 2018.02.23 ]

学校名:桐朋学園大学大学院、ザハール・ブロン・アカデミー(スイス)

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の小川恭子です。
今年度より、新設されたばかりの桐朋学園大学大学院修士課程に在籍する傍ら、スイスのインターラーケンという自然豊かな地にあるザハール・ブロン・アカデミーでも学び始めました。

インターラーケンの通学路の風景

<インターラーケンの通学路の風景>

 

大学院では音楽理論や分析の授業に加え、ソロのみならず室内楽や二重奏のレッスンも選択しています。

自分が重点的に取り組みたい分野に的を絞ることで、とても有意義な時間を過ごせていると思います。

次に、スイスでの学びの様子についてもご紹介します。

東京での生活とガラリと変わり山や湖といった大自然に囲まれているので、リフレッシュできるお陰かいつもより集中して音楽と向き合える気がします。

最高の環境です。

 

レッスン等が行われる施設への道中では、ヤギやニワトリの放牧が見られたり、空を見上げればユングフラウなどの山々が臨めます。

都会育ちの私にとってはここまで身近に自然を感じられる事が新鮮です。

こういった所からたくさんインスピレーションが得られますし、音楽の幅が広がっていくようなゾクゾクする感覚を味わっています。
また、徒歩で済んでしまうような小さな街なので、レストランなどで現地の人たちから「演奏する機会があったら聴いに行くよ。」「この間のコンサート聴いたよ。」等と声をかけてもらえ、こういった交流も楽しいです。

イギリスロイヤルアカデミー正門前

<イギリスロイヤルアカデミー正門前>

 

秋には、桐朋と英国王立音楽院の交換留学生に推薦していただきロンドンで学ぶ機会がありました。
レッスンや授業ももちろん素晴らしい経験でしたが、何より嬉しかったのは世界的演奏家によるコンサートにたくさん行けた事。

ちょうど秋のコンサートシーズン真っ只中で有名ソリストがたくさん来ていましたし、学生券にしても破格の安さという事もあり、コンサート通いするだけでもここに来てよかったと思えるくらいでした。

コンクールが行われたミュンヘン音大内ホール(Großer Konzertsaal)前

<コンクールが行われたミュンヘン音大内ホール(Großer Konzertsaal)前>

 

前後しますが、夏にはオーストリアのセミナーに参加したりドイツの国際コンクールにも挑戦しました。

こうして振り返ってみると日本と海外の出入りにめまぐるしい半年で、こんなにも次から次へと新しい経験をさせていただけている事に、なんて幸せなんだと思わずにはいられません。

これもご支援くださるローム ミュージック ファンデーションさまのお陰と思います。心より感謝申し上げます。
引き続き精進重ねてまいりますので、温かく見守っていただけましたら嬉しいです。

 

 


自分が生まれ育った地域ではない所で学ぶことでたくさんの気付きがありますよね。 ぜひたくさんのチャンスを活かして多くの経験をしてください!