奨学生レポート RMFレポート インタビュー

一年目を終えて(林佑子さん)

林 佑子さん/Ms.Yuko Hayashi
(専攻楽器ソプラノ/soprano)

[ 2017.11.6 ]

学校名:フランツリスト・ワイマール音楽大学大学院

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の林 佑子です。
ワイマールで勉強を始めてから1年半が経ちました。入学した当時、『きっとあっという間だろうな。』と考えていましたが、思った以上にあっという間で、大学院での勉強は残すところあと1ゼメスターとなりました。

KK

<カーテンコール。歌劇《王の子供たち》の公演より>

今日、入学当時の日記を見返してみると、新しい環境でやっていくことに対する不安や戸惑いが沢山綴られていました。懐かしいと感じると同時に、現在オーディションや来年のオペラに向けて準備に励んでいる自分の変化を嬉しいとも感じました。

一年後の自分も、今とはまた違う新しいことに向かう自分でいたいなと思います。

 

さて、前回のレポート以降も有難いことに沢山歌う機会を頂きました。

フンパーディンクの歌劇《王の子供たち》は、半年前から副指揮者によるコレペティレッスンが始まり、数回のオーケストラ合わせを経ての本番でした。

指揮者のS. Wiegle氏が入った稽古場では、音楽がぎゅっとフォーカスされ、オーケストラや歌手、全ての演奏者の集中が一つになった瞬間が何度も見えて、音楽のエネルギーの凄さを改めて感じながら役を歌いました。

やはりオペラを歌うことは楽しいです。

 

Belvedere

<ベルヴェデーレ宮殿と左の建物は音楽大学の校舎の一部です。>

その他にも、《ヨハネ受難曲》のソプラノソロや、ある作曲家の新曲初演にも関わらせていただいたことが印象に残っています。

ドイツに留学して以来、現代物にも積極的に取り組んできたのですが、今回新曲初演に関わらせていただくのは初めての事で、オーケストラのメンバーや、何よりも作曲家と時間をかけて納得できる表現を探しながら、一から音楽を作りあげることが非常に面白かったです。

これを機に、これまで以上にたくさん現代音楽に取り組んでいこうと考えています!

 

これから半年の間、修士コンサートがある節目の時期であったり、次のステップへ向けての様々なオーディションへの挑戦や、ハイドンの歌劇《月の世界》にフラミーニア役として出演するなど、大切で頑張りたいことが盛りだくさんになりそうです。

自分の好きなことを勉強したかった場所で学べて、そのことで頭を抱えたり、喜んだりできることが本当に幸せなことだと思います。

自分をサポートしてくださる方への感謝でいっぱいです。

ひとつひとつ、一日一日を噛みしめながら、私のペースで一歩一歩自分の目指すところへ進んでいきたいと思います。

 

ginko

<紅葉の季節です。学校の側の有名なイチョウの木。ゲーテの有名な詩から、ワイマールの街の至る所でイチョウをモチーフとした物を見かけます。>

最後になりましたが、ロームミュージックファンデーションご関係者の皆様、一年間ご多大なる支援を頂き、有難うございました。

あともう一年、テクニックや表現力、一人の芸術家としても成長できるように、精進してまいりたいと思います。

 

 


新曲初演に関われたこと、なかなか無い経験ですね。 ぜひこれからもたくさんの挑戦をして、すばらしい経験をつんでください。