奨学生レポート RMFレポート インタビュー

パリ音楽院での日々(丸山凪乃さん)

丸山 凪乃さん/Ms.Nagino Maruyama
(専攻楽器ピアノ/piano)

[ 2017.04.25 ]

学校名:パリ国立高等音楽院、東京音楽大学付属高校

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の丸山凪乃です。

12歳の時日本を飛び出した私は、パリのコンセルヴァトワールと現地の公立中学校へダブル通学を始めました。

パリ国立高等音楽院の教授ロジェ・ムラロとその門下生たちとシェーン・ベルク展示会を訪問

<パリ国立高等音楽院の教授ロジェ・ムラロとその門下生たちとシェーン・ベルク展示会を訪問>

 

現在では東京音楽大学付属高校エクセレンスに在籍するとともに、パリ国立高等音楽院でオリヴィエ・メシアンの愛弟子であるロジェ・ムラロ教授に師事しています。

 

パリの生活が6年目となった今でさえ、身の回りで起こるテロやスト、数々の事件に困惑しながら生活しています。

宗教、人種差別、移民問題など、日本とは大きく異なる環境のなかでの日々は、強い憤りや悲しみの念を抱きながらも、身を守るすべを学び逞しく生きる力を身に付ける貴重な経験となっています。

パリ国立高等音楽院へ入学してからは、音楽を勉強するにふさわしい環境を最重要視し、コンクールを受けることなく、音楽の糧となる物事の探求に勤しみ、様々なアートに目を向けるなど、あらゆる感性を我が身に浸透させていきたいと考えています。

休日には、愛犬さしみちゃんとマルシェへお買い物をします。

さしみちゃんと一緒にいると、道行く多くの方々との交流が自然と生まれ、日常においても様々な感性に触れることができ、とても楽しく有意義な休日になります。

 

愛犬さしみちゃんと

<愛犬さしみちゃんと>

 

昨年末、パリにあるジュダイズム歴史アート美術館の中のシェーンベルク特設展示会へ、ロジェ・ムラロ教授とその門下生たちと鑑賞してきました。
今年の2月には、同じメンバーおよび同音楽院の教授や展示会の主催者らと、フランス国立図書館内で催されたフランスの作曲家メシアンの特別展示会へ行ってきました。私が今取り組んでいる「鳥のカタログ」の直筆楽譜や鳥の鳴き声をスケッチした譜面など、作曲家が曲を生み出す瞬間を感じ取れるような体験が得られ、私にとって至福の時を過ごすことができました。
5月には、「鳥のカタログ」を作曲した地として縁のある南フランスのバニュルス=シュル=メールという港町で演奏させていただくこととなりました。

この恵まれた地で、これからも多くの体得に励みつつ、帰国時には積極的に演奏活動に取り組んでいきたいと思います。

 

 


小さいうちから様々な経験ができる場所にいることは自然と色々な文化を吸収できそうですね。 これからも素晴らしい経験を得て、研鑽を続けてください。