奨学生レポート RMFレポート インタビュー

パリにいるからこそできる勉強を目指して(務川慧悟さん)

務川 慧悟/Mr. Keigo Mukawa
(専攻楽器ピアノ/piano)

[ 2017.01.12 ]

学校名:パリ国立高等音楽院

パリ国立高等音楽院での勉強も3年目。学部最後の年度が、先日始まりました。

尊敬する師フランク・ブラレイ先生の素晴らしかったコンサート後、門下の日本人で。

<尊敬する師フランク・ブラレイ先生の素晴らしかったコンサート後、門下の日本人で。>

修士や博士課程と比較した学部の特徴は、というと…何と言っても”座学”としての必修授業が多くある点だと思います。

音楽史や和声をはじめとした音楽教養の集団授業は、ヨーロッパの音楽教育の方法と伝統に触れ、ヨーロッパの学生達・先生方の考え方を知るには非常に興味深い機会です。

僕は今年、フォルテピアノ、グレゴリア聖歌、筆記和声法、美術史、英語、ドイツ語の6科目を履修し、オール・フランス語での授業に苦戦はしつつも、非常に多くのことがらをその中から吸収しています。

 

フランス生活3年目ともなれば語学にもさすがに少しずつ慣れてくるもので、最近では日常のたわいない時間をフランス人と過ごす機会も増えてきました。

共に食事に行き、公園に散歩に行き、ジムへ行く、など…そのような何気ない日常を通して、フランス人の日頃考えている日常的な生活習慣や思考方法を知る。

それは大変に興味深くもあり、また、今この環境だからこそ出来るかけがえのない経験なのだと感じています。

 

時々、フランス人の友人と公園に散歩に行ったりします。

<時々、フランス人の友人と公園に散歩に行ったりします。>

さて、10月末には、イタリアのブレーシアという街で行われました第5回”Coop Music Awards”という国際コンクールに参加し、第1位を頂くことができました!

結果に関してはもちろんのこと、大好きなイタリアの街で演奏させていただけたこと自体が幸福な経験であり、また今回のコンクールの経験を通して、ここ数ヶ月間自分の中で試行錯誤し、悩み、改善しようと試みてきた、とある一つの自分の中での演奏に関する課題(それが何なのかは、ここで文字にして書き起こすのは難しいですが…)の、その解決の糸口が少しだけ見つかりかけたという確かな実感も得られ、満足のいく経験となりました。

 

イタリアでのコンクールにて。

<イタリアでのコンクールにて。>

 

そして今後ミラノで演奏する機会なども頂けるそうで、この機会を次に繋げていけるよう、引き続き努力してゆこう、と気を引き締めています。

 

今後の実際の演奏活動に関して言えば、ソロ、コンチェルト、室内楽含め、日本での演奏機会は引き続き多く頂いており、その中で、パリに来て以来虜となっている大好きな作曲家、ラヴェルの、ピアノソロ曲を今年度中に全て人前で演奏する、という具体的な予定も立てています。

 

深く、かつ、広く。若く体力のある今だからこそできる類の貪欲な勉強を、まだまだしばらくは、続けてゆきたいものです。

 

 


コンクールでの1位おめでとうございます! 結果だけでなく、経験が今後の糧になったようでよかったですね。ぜひこれからも良い勉強を続けてください。