奨学生レポート RMFレポート インタビュー

音楽と日常と(務川慧悟さん)

務川 慧悟/Mr. Keigo Mukawa
(専攻楽器ピアノ/piano)

[ 2016.11.21 ]

学校名:パリ国立高等音楽院

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の務川慧悟です。
右も左も分からないような状況から始まったパリでの留学生活も2年目が既に終わり、学部生としては最後の年、3年目の新学期をいま迎えたところです(こちらの学部は3年制なのです)。

初ドイツ、ライプツィヒの音楽院にて

<初ドイツ、ライプツィヒの音楽院にて>

 

この1年間ローム ミュージック ファンデーション様に多大なるご支援を頂き、お陰様で非常に貪欲に多くの事柄に挑戦し続けられたことを幸せに思い、また、これからもう1年間支援頂けることで、この先の勉強をさらに深いものにしてゆきたい、と意気込んでおります。

 

この1年間は、今改めて振り返ってみれば、自分が生きてきた中でも最も忙しかった期間であったかもしれないと思っています。

それは、多くの演奏の機会を主に日本で頂けたこと、という理由以外にもう一つ、「ピアノの練習“以外”の勉強と日常の部分により多くの時間を割き、また、そうした勉強と日常の部分の時間の味わいの質を高くしよう。」と、ほぼ1年前のある時決意し、それを実践してきた、というのが大きな理由であった気がします。

それは具体的には、音楽以外の芸術に触れることあったり、語学の勉強であったり、ひとと話すことであったり、食であったり旅であったりするわけですが、言い換えればそれは、パリという街と、パリで出会った先生方や友人が、僕の生活にそのような変化を与えるだけの素晴らしい魅力を持っていたということ、また、「そのような変化が僕の音楽により良い影響を与えてくれるだろう」と考えを変えるきっかけを、パリという街とパリの人々が僕に与えてくれたということだ、と思っています。

 

そうして色々なことに興味を持ち味わいながら生活する中で、僕の音楽に対する考え方も、今までより少しだけ幅広く多彩な方向に変化しつつあるかもしれない、という嬉しい実感を得つつあり、今後も同じような方向性で勉強を続けてゆきたい、と思っています。

さて、具体的な音楽の活動としては、5月にパリ郊外で参加したイル・ドゥ・フランス国際ピアノコンクールで第2位を頂けたこと、夏には人生初のドイツに訪れライプツィヒでのメンデルスゾーン国際ピアノアカデミーに参加、素晴らしい先生方のレッスンを受け、またドイツの文化も少し知ることができたこと等、充実した日々を過ごしました。

日本では4曲のコンチェルト、何度かのリサイタル、素晴らしい方との室内楽の演奏会等を通して、多くの実践的な経験を得ることができました。

 

夏、同じく奨学生の内匠慧くんと二台ピアノのコンサートをしました。

<夏、同じく奨学生の内匠慧くんと二台ピアノのコンサートをしました。>

 

今年は僕のパリ生活にとっては、学部最後の年という、ひとつの節目の年となります。

これまで2年間かけてじっくりと定めてきた勉強の方向性。

それを変えることはなく、勉強をより進める・深めるということにこの1年は集中し、充実した年にすることができれば、と考えています。

 

パリの景色

<パリの景色>

 

 


コンクールの入賞おめでとうございます! やはり海外でしか掴めない雰囲気はあるようですね。これから音楽家を目指す方にとっても重要なことでしょうね。