奨学生レポート RMFレポート インタビュー

イギリスより近況報告(内匠慧さん)

内匠 慧さん/Mr. Kei Takumi
(専攻楽器ピアノ/piano)

[ 2016.09.13 ]

学校名:英国王立音楽院修士課程

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の内匠 慧です。

EU離脱の国民投票の話題で持ちきりになるなか、それなりに周囲の人と会話の歩調を合わせつつ、本当は、イギリスの将来よりも遥かに不透明な自分の将来のことが頭の大部分を占めたままに、大学院の1年目の後半も過ぎていきました。

6月、ロンドンの自宅で編曲にいそしむ

<6月、ロンドンの自宅で編曲にいそしむ>

 

今年のロンドンの春は、特に雨が多かった、というわけでもないらしいのです。

が、空の快晴を確認して、私が久方ぶりに外出すると、突如として猛烈な雷雨。

着衣水泳状態で家に帰ると、何事もなかったかのような快晴、そして空全体にあがる虹と副虹。

留学して5度目の春にして、未だに現地の天候を読めていない情けなさと恥ずかしさを感じつつ、楽観的な音楽、日和見な音楽を奏でるには、ここ数年で十分すぎるほどのインスピレーションを得たような留学生活を送っている気がします。

 

そんな中、得意なジャンルに特化した音楽家にならないようにという思いもあり、やや手薄だったロマン派の有名曲のレパートリーを中心に、王立音楽院のエルトン教授とじっくりと自力を蓄えるべく取り組んでおりました。

この半年間での主なコンサートを列記しますと、2月22日にパディントンの教会でのリサイタル、3月1日にブリストル大聖堂での室内楽のコンサート、6月20日に王立音楽院で室内楽のコンサート、7月1日に王立音楽院で5人の友人と協力してリゲティの鍵盤楽器作品全曲演奏会、7月14日に名古屋で2台ピアノのコンサート、といった状況でした。

 

7月14日のコンサートは、同じくロームミュージックファンデーション奨学生の務川慧悟さんとの毎年恒例になっているジョイントリサイタルにおいて、今年はナンカロウの自動ピアノ作品を、2台ピアノ用に編曲してライブで演奏する企画を取り入れました。

作編曲は専攻分野ではありませんが、お互いに指揮しながら演奏する方式が予想以上にうまくいったこと、務川さんの演奏が素晴らしかったことなどから、まずまずの効果を得ることができたのではないか、と思っております。

 

7月14日、RMF奨学生の務川さんとの演奏<7月14日、RMF奨学生の務川さんとの演奏>

 

今後は8月7日にレスピーギのピアノ曲・歌曲に絞ったコンサート、9月16日に春日井市の広報大使として屋内アトリウムでのコンサート。

9月24日にスクリャービンソナタの全曲演奏会という予定になっており、また国際コンクールにも出る予定があることから、この夏から秋にかけては、この半年間とは打って変わって、自分の得意なタイプの作品に集中していくことになるだとうと思い、楽しみにしています。

最後になりましたが、いつも、貴ロームミュージックファンデーションにご支援を賜り、心より感謝申し上げます。

 

 

 


務川さんとのコンサート、面白い企画をされているようですね。これからは演奏会とコンクールの準備で大変かとは思いますが、ぜひ良い経験にしてください。