奨学生レポート RMFレポート インタビュー

RMF奨学生として、この4ヶ月間で取り組んだこと(内匠慧さん)

内匠 慧さん/Mr. Kei Takumi
(専攻楽器ピアノ/piano)

[ 2016.05.17 ]

学校名:英国王立音楽院修士課程

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の内匠 慧です。

イギリスの大学に留学して4年が経ち、この9月からは修士課程に在籍しています。

12月6日、リゲティ全曲演奏会にて

<12月6日、リゲティ全曲演奏会にて>

ロンドンオリンピックの前、私が留学し始めた頃と比べてポンドの価値が1.5倍ほどになり、資金面で難しくなっていた中、この9月からRMFの奨学生として支援していただけることになり、安心して音楽の勉強を続けることができました。

ピアニストという職業がどのようなものなのかも良くわかっていないままに、ピアニストを志していた私ですが、演奏家として生計を立てていく力を身につけるために残された時間はもうあまり長くないと感じ、ここ数年、強い危機感をもって勉強しています。

 

クラシックの名曲から現代音楽までの幅広い年代の作品をトップクラスの演奏で弾き、またマニアックな人からクラシック音楽を知らない人を含め、幅広い客層に楽しんでいただけるようなコンサートを目指して取り組んでいます。

一見バラバラとも取れるようなプログラム構成をひとつにし、場合によってはトークを交ぜるかたちで、コンサートを試行錯誤しながら行っています。

 

秋のはじめに自主開催したコンサートでは、あまり知られていない色々な作曲家の作品を組み合わせて、トーク込みで3時間程度のプログラムにしました。

しかし、準備の面で非常に負担が大きく、課題を残したと感じました。

ロンドンという、多彩な分野の音楽を勉強するにはおそらくベストの環境にいるので、他の音楽家のコンサートの成功例・失敗例を見て、自分の演奏に生かしていきたいと思います。

「いろいろな物を出すが、どれもイマイチな料理店」になっては意味がないので、何を単品で出しても楽しめる内容にしなければという思いから、この秋は現代音楽のレパートリーを重点的に取り組んでいました。

王立音楽院には現代音楽を専門とする先生も何人かいらっしゃるので、そういった先生の厳しい意見も受けながら、リゲティを中心にレパートリーを増やし、12月6日に、リゲティの練習曲全曲演奏会を行いました。

 

今秋取り組んだリゲティについては、近い将来自分の看板曲と言えるレベルに高めたいと思っていますが、それは取りあえず置いておいて、1月以降はクラシックの中核的なレパートリーを掘り下げていく予定です。

第2弾のレポートの際に何か良い報告ができるように頑張ります。

 

ロンドンで借りている部屋での練習用に購入したピアノ、1940年代のイギリス製

<ロンドンで借りている部屋での練習用に購入したピアノ、1940年代のイギリス製>

 

 


多彩な音楽を勉強するのにベストな環境にいるとのこと、ぜひ多くのことを学んできてください。次回の報告を楽しみにしています!