奨学生レポート RMFレポート インタビュー

ベルリンフィルの初ツアー(大野若菜さん)

大野 若菜さん/Ms. Wakana Ono
(専攻楽器ヴィオラ/Viola)

[ 2016.01.14 ]

学校名:ベルリン国立ハンス・アイスラー音楽大学

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の大野若菜です。
高校卒業と同時にベルリンへ来て、3年半が経ちました。大学の授業と生活に慣れるのに必死だった時期も越え、今年5月からベルリンフィルのカラヤンアカデミー生として、新たな日々が始まりました。

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<アンサンブル・ベルリン>

 

フィルハーモニー(ホール)に自分のロッカーを与えられて楽器も置いているので、今はほぼ毎日通っています。

また、アカデミー生はコンサートを自由に聴けるので、夜まで練習してコンサートを聴いて帰る、というように一日中をフィルハーモニーで過ごすことが多くなりました。

 

アカデミー生になって夢が叶ったことの一つが、首席奏者によるレッスンです。

第1ソロ・ヴィオラ奏者アミハイ・グロシュは私が最も憧れ、尊敬するヴィオリストで、彼の弾き方、音、すべてが理想です。

私はどうしても彼に習いたくてベルリンに来ました。ついにその夢が実現したのです!

同じステージで演奏していることも信じられない気持ちになります。コンサートが始まる前に私が舞台袖で練習していると、ふと隣に彼が現れて「そう、そこねぇ、難しいんだよね」と一緒に弾き始めた時は心拍数が上がってしまいました!
もう一人の先生、ソロ・ヴィオラ奏者の清水直子さんはとても丁寧に細かく教えてくださり、いつも親身に考えてくださるので何でも相談しています。

また、公式アンサンブルである「Ensemble Berlin」に起用していただき、ドイツ国内外で公演しています。

メンバーとアンサンブルをするのは本当に勉強になります。

 

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<ツアーのステージで>

 
オーケストラでは、8月末のシーズンオープニングコンサートに続けて、フェスティバルツアーに乗ったことも楽しい経験でした。
憧れのチャーター機!チェックインカウンターにBerliner Philharmonikerの幕がかかり、荷物を預けるだけで搭乗、席は自由。

機内ではメンバーの誕生日祝いをしたり、皆ゆったりと寛いでいます。

空港に到着すると数台のバスに分かれてホテルに向かいますが、どのバスに乗ればよいのかウロウロしていると、「ワーカーナー‼こっち‼」と大声で呼ばれたり。

何もかもが初めてなので常にキョロキョロしていました(笑)

 

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<周りは全員屈強なドイツ人男・・・>

 
そして最終日はモーツァルト&ハイドンの小編成で、アカデミー生は私一人だけだったので少々心細くなっていたのですが・・・
打ち上げパーティで、少し離れたところから指揮者ラトルがこちらを見てワイングラスを上げ「bravo!」と言っています。

え?誰に?と周りを見回していると、ラトルが「君、君だよ!ブラヴォー!」と。あまりに思いがけないことで固まってしまいました。

笑って見ていたコンマスの樫本大進さんが、「続きは僕の部屋で飲むよー!」と仲間と誘ってくださり、延々と楽しい宴が続いた夜でした。
最高の初ツアー!でした。

 

 


ベルリンフィルでの経験!なんとも素晴らしく贅沢な経験ですね。第一線で活躍されている方との演奏は多くの糧となりそうですのでこれからもがんばってください!