奨学生レポート RMFレポート インタビュー

一年に感謝して!(福本茉莉さん)

福本 茉莉さん/Ms.Mari Fukumoto
(専攻楽器オルガン/organ)

[ 2015.12.1 ]

学校名:ハンブルク音楽演劇大学

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の福本茉莉です。

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昨年の10月から新たに始めた教会音楽の勉強により、とにかく時間に追われる、必死の毎日を過ごしておりましたため、こうして無事に教会音楽科での一年目を終わらせることができて何よりホッとしております。

演奏法を学ぶ、練習し習得することが主な実技系の学科とは違い、言葉で理解する事、また言葉で表現する事が求められるので、4年目のドイツ生活にも関わらず、私自身のドイツ語力の至らなさを痛感する日々でもありました。

ドイツ語や、ヘブライ語に四苦八苦しながらも神学や典礼学、賛美歌学などの授業で学んだことは、そのままオルガン音楽の理解に直結するものであり、より深い音楽解釈への助け、更にはドイツという国自体を理解する一助となっております。

 

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この一年は、幸せなことに沢山の演奏機会にも恵まれ、ドイツと日本以外でも、スイス、デンマーク、イタリア、オーストリア、ラトヴィアでリサイタルの機会を頂きました。

その場その場の空気や文化の違い、空間や音響の美学、そういった特性が楽器を通して、また残響を通しても感じられ、その場で自分の音楽をするというよりも、どうすればその場の客席へ、その音楽の良さを一番伝えられるのかという、私にとって新しい意識がうまれたことは特筆すべき事でしょう。
音楽を演奏することは、何かを伝えることだと思っています。

聴いてくださる方が居て、どうすれば一音一音をすみずみまで届けることができるか、一音一音の意味を、色を、そして重さを届けることができるか。

ただ鍵盤に向かうのではなく、常にその空間そのものと対話しながら音楽を作っていく、そういう意識を更に研ぎ澄ませる努力をして参りたいと思います。
恐らく留学を考えている方も、このブログの読者の方には多いかと思います。

私が日々痛感していることですが、是非とも渡航前に、語学の勉強には時間をかけて下さい。

更に言えば、その行き先の言葉だけでなく、是非2ヶ国語は外国語を使えるようになって下さい。

語学は単なるツールに過ぎませんし、海外に出れば、4ヶ国語以上を操る人にさえも驚かなくなります。

勿論実技で結果を出すことが最重要ではありますが、どれだけ中身の濃い留学生活にできるかは、結局語学力次第だと思います。是非時間のある内に、語学の習得に力を入れてみて下さい!

 

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いよいよ、オルガンの国家演奏家資格取得試験が近付いてまいりました。

これまでのツェーラー先生のもとでの学びの集大成として、また今のありのままの自分で最大限勝負ができるよう、思い切りチャレンジして参りたいと思います。

 

 


たくさんのリサイタルの機会を得ることができているようでうれしいですね。 また、これから留学を考える方へのアドバイス、多くの方に参考になると思います。これからもがんばってください。