奨学生レポート RMFレポート インタビュー

留学生活1年目を振り返って(小林海都さん)

小林 海都さん/Mr. Kaito Kobayashi
(専攻楽器ピアノ/piano)

[ 2015.11.2 ]

学校名:エリザベート王妃音楽学校

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の小林海都です。
8月中旬、日本がまだ30度を越える炎天下の日々が続く中、僕がベルギーに戻った時には気温は既に16度。そして快晴の日もあれば、一日中雨だったり、分刻みで天気が変わることもしばしば。改めて環境の違いを感じます。

ワルシャワにてホストファミリーと

<ワルシャワにてホストファミリーと>

 

そして、時が経つのは本当に早いもので、留学生活も1年目を終えました。
2014年度の奨学生期間の節目として、この1年を振り返ってみたいと思います。

 

1月から住み始めた寮の部屋。メゾネットタイプで2階にはベッド、シャワールーム、トイレ、洗面台が完備されています。

<1月から住み始めた寮の部屋。メゾネットタイプで2階にはベッド、シャワールーム、トイレ、洗面台が完備されています。>

 

まず初めに留学というと、色々と苦労することが多いイメージですが、僕の場合はこれといった過酷な状況に置かれた覚えもなく、その時々に手助けをしてくださる方がいたお陰で、年中とにかくリラックスしてのびのびと生活できました。
また、普通の音楽大学とは違い、実技のレッスン以外には授業が無いので、時間に追われることなく腰を落ち着けて練習に励むことができました。

 

学校の大イベント、ガラコンサートにてベルギー国立管弦楽団さんと共演しました

<学校の大イベント、ガラコンサートにてベルギー国立管弦楽団さんと共演しました>

 

コンサート活動としては、学校の大きなイベントでコンチェルトやソロリサイタルの機会をいただけたり、2月に東京フィルハーモニー交響楽団さんとの共演、最近では8月にトッパンホールでのランチタイムコンサート、ベルギーの小都市であるルーヴェン、ブリュッセルのコンセルヴァトワールでのコンサートにも出演させていただきました。

そして何より重要なのは、この1年でいただいたメインとなる演奏会の大半が、その時にできる最大のベストを尽くして本番に臨めたこと、そしてその段階から初めて見えてくるもの、挑戦し得る事を回を重ねるごとに確実にレベルアップしながら学び、それを継続し続けられているという点です。
これら一つひとつの経験は僕にとって財産となっています。

 

ブリュッセルのコンセルヴァトワールでのコンサート終了後

<ブリュッセルのコンセルヴァトワールでのコンサート終了後>

 

4月にはコンクールのため、ポーランドの首都ワルシャワに行きました。

残念な結果ではありましたが、応援しに来てくれていたホストファミリーとショパンの心臓が収められている教会や博物館に行ったり、食事をしたりと、日本にいた時には全く想像のつかなかったポーランドの空気に実際に触れることができ、以前よりもずっとショパンが身近な存在になった気がします。
6月には師匠マリア・ジョアン・ピレシュ先生のオランダツアーに一緒に連れて行っていただき、1週間でユトレヒト、フローニンゲン、アイントホーフェン、そして首都のアムステルダムの4か所をまわりました。全ての演奏会のリハーサルから本番までの様子も見ることができ、とても興味深かったのに加え、ピレシュ先生はもちろんのこと、同じ舞台に出ていた門下生の先輩の演奏からも、ものすごく刺激を受けました。

又、コンサートの合間には集まったメンバーとワークショップに参加したりと有意義な滞在となりました。

 

ガラコンサートに聴きに来られたベルギー国王と王妃との1枚

<ガラコンサートに聴きに来られたベルギー国王と王妃との1枚>

ヴァイオリンのオーギュスタン・デュメイ氏、チェロのアントニオ・メネセス氏、そして師匠のマリア・ジョアン・ピレシュ先生と

 

<ヴァイオリンのオーギュスタン・デュメイ氏、チェロのアントニオ・メネセス氏、そして師匠のマリア・ジョアン・ピレシュ先生と>

長々と書いてしまいましたが、このような密度の濃い留学生活を送ることができるのも、ローム ミュージック ファンデーション様からの多大なるご支援があってこそのものです。
本当にありがとうございます。

 

9月からは新学期が始まります。
今年度の目標としては、以前同様、音楽と真摯に向き合い、より深く勉強していくのと同時に、ピレシュ先生とのジョイントコンサートとして企画される「パルティトゥーラ・プロジェクト」の日本公演も秋に控えている他、イタリアツアーも決まっているので、与えられたチャンスを十二分に活かせるよう日々精進してまいりたいと思います。

 

 


素晴らしい人たちとの出会いが留学生活を豊かにしているようですね。ぜひこれからもがんばってください。