奨学生レポート RMFレポート インタビュー

感謝を込めて(崎谷明弘さん)

崎谷 明弘さん/ Mr.Akihiro Sakiya
(専攻楽器ピアノ/piano)

[ 2015.07.30 ]

学校名:東京藝術大学大学院 博士後期課程

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の崎谷明弘です。

1年間奨学金を御給付いただき、どうもありがとうございました。おかげさまで大変充実した日々を過ごすことができました。

ハエン賞ピアノコンクールの受賞後、テレビインタビューを受ける

<ハエン賞ピアノコンクールの受賞後、テレビインタビューを受ける>

 
まずは中間報告でも書かせていただいたのですが、思い切って臨んだ国際ピアノコンクールでの優勝、ローム ミュージック ファンデーションの奨学金がなくては成し得ないものでした。改めて感謝申し上げます。

昨年末には地元、兵庫県から芸術奨励賞をいただきました。

東京と関西とを行き来して活動する私にとってはとても励みになるもので、将来は縦横無尽に活動できるような演奏家になりたいと決意を新たに致しました。

また、2年通った大学院修士課程を首席卒業させていただくこととなり、大学よりクロイツァー賞等、三賞を頂きました。

音楽の学習と言いますと、どうしても海外の学校に目が向けられがちですが、藝大も良き伝統と柔軟性を兼ね備えた素晴らしい環境にあり、引き続き博士後期課程にて学習を続けられることに大きな喜びを感じています。

特に、迫昭嘉先生との出会いは掛け替えのないもので、それは結果という目に見える部分でも現れているのですが、これからは目に見えない部分、演奏家・芸術家としてどのように進み、引き出しを広げていくのかを、時間を無駄にせずに学ばなければならないと感じています。

 

日本センチュリーさんとのリハーサル@松方ホール<日本センチュリーさんとのリハーサル@松方ホール>

 

大学院生は演奏の向上だけではなく、研究も大切な本分です。修士論文では、『国際ピアノコンクールの成り立ちと変遷、その現在』というテーマで、現存する代表的な国際ピアノコンクール(国際音楽コンクール世界連盟に加盟するもの)から、幅広いレパートリーが必要なものを取り上げて比較研究を行いました。

論文の執筆には苦労し、慣れないパソコン作業で腱鞘炎になりかけるなど思わぬトラブルもありましたが、進めていくと存外に楽しいもので、博士でも引き続きコンクールのことをテーマに、特に演奏技術と指導法にもたらした影響について研究を行ってまいります。

日本のコンクール研究の第一人者となることも、目にになりました。

 

修士学位審査終了後、迫先生門下の皆さんと

<修士学位審査終了後、迫先生門下の皆さんと>

 

私にとっては盛りだくさんの一年でしたが、ロームの皆さんをはじめ、先生方や楽器会社の皆様、応援してくださる関係者の皆様や友人、そして家族の支えが合ってこその活動であり学習であると、年を重ねることに心にずっしりとしたものが沈んでいく気持ちです。

仕事がしたい、とウズウズする気持ちもありますが、一方でこの歳になっても勉強できる幸せを日々噛み締めています。

将来の道を見据えながら、今できることを一つ一つ手を抜かずに進めて参りたいと思います。

これからもどうぞ宜しくお願い致します。


充実した勉強ができているようですね。ぜひこれからも素晴らしい研鑽を続けていってください。