憧れの高校生活(吉田南さん)
吉田 南さん/Ms.Minami Yoshida
(専攻楽器ヴァイオリン/violin)
[ 2015.05.1 ]
学校名:桐朋女子高等学校音楽科
ローム ミュージック ファンデーション奨学生の吉田南です。
ご支援をいただけることになり、生まれ育った奈良を離れて上京しました。
桐朋女子高等学校音楽科へ進学し、充実した日々を過ごすことができています。
<神尾真由子先生と>
前期は学校での授業やレッスン、日々の生活を無事に送るだけで必死な毎日でした。
田舎でノンキに育ったので、コンサートに行こうと思っても、まず人の多さに足がすくみます。
電車やバスの乗り継ぎも複雑で、迷子になることもありました。
でも日が経つにつれ、だんだん慣れて色々なことができるようになりました。
<桐朋校舎>
それに立派な先生との出会いも沢山あったし、音楽家を志すお友達も大勢できました。
そんな中、昨年夏、色々な事情で今年は見送ろうと考えていた日本音楽コンクールを受けることにしました。
思い立ったのはコンクール申し込み締め切りの3日前でした。
無謀な挑戦にも関わらず、ヴァイオリンの先生も伴奏のピアニストの先生も親身に指導して下さいました。
お友達をはじめ、沢山の方に応援していただきました。素敵な東京オペラシティのコンサートホールで思い切り演奏できて、とても幸せでした。
無事良い結果を得ることができ、とても満ち足りた気持ちです。
未熟な私に力を貸して下さった方々すべてに感謝をお伝えしたいと思います。
<東京オペラシティコンサートホール>
そして、コンクールと同時進行で、初めてカルテットを組み、プロジェクトQマスタークラスに参加させていただきました。
同じ学校の仲間4人で、シューベルトを勉強しました。ソロとは違うアンサンブルの難しさを練習のたびに感じます。
4人で色々な意見を出し合って、ひとつずつ音符を積み重ねて音楽にしていく貴重な経験させていただきました。
<カルテット演奏の様子>
先日ロームミュージックファンデーション奨学生の先輩である神尾真由子先生とお話しする機会がありました。
ヴァイオリンの話はもちろん、神尾先生が奨学生の頃のお話しも少しお聞きすることができました。
世界中の人に愛されるヴァイオリニストとして、とても輝いておられました。
私も、今、こんなに恵まれた環境を与えていただいていることに感謝して、たくさんたくさん勉強して、いつか人々に愛されるヴァイオリニストになりたいと思います。
昨日よりも今日が少しでも成長できるように、毎日明るく元気に精進していきたいと思います。