奨学生レポート RMFレポート インタビュー

ポーランドでの留学生活(中桐望さん)

中桐 望さん/Ms.Nozomi Nakagiri
(専攻楽器ピアノ/piano)

[ 2015.03.25 ]

学校名:ビドゴシチ音楽大学

ロームミュージックファンデーション奨学生の中桐望です。
昨年の10月より、ポーランドで勉強をしています。

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<ワルシャワの旧市街・王宮前にて>

 

私が在籍している大学は、首都のワルシャワから電車で3時間半ほど離れた、ビドゴシチ(Bydgoszcz)という町にあり、とても素朴でこじんまりとした町で、音大もまるでお家のような可愛らしい佇まい。

在籍人数も決して多くは無いものの、国内外から優秀な学生が集まり、皆日々勉強に励んでいます。(2005年のショパンコンクールで優勝した、ポーランド人のラファウ・ブレハッチさんの出身校でもあります。)

私自身も、今年2015年に開催される5年に一度のショパンコンクールを目標に、現在ポーランド人の先生のもとでショパン漬けの勉強の日々を送っています。

 

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<ビドゴシチ音大の外観>

 

実は、私が今住んでいるのはビドゴシチではなく、ワルシャワ。

そんなことが出来るの?と不思議に思われるかもしれませんが、私が所属している研究科は個人レッスンが中心で、先生の都合上いつもレッスンがワルシャワで行われるため、ワルシャワに住むことに。

勿論必要な時にはビドゴシチへ行きますが、ワルシャワに住むことでコンサートやオペラ等、日常的に質の高いものに触れることができますし、何よりショパンの愛した土地に自分の身を置けることが、私にとっては何より価値のあることでした。

 

ワルシャワに来たばかりの、9月最後の日曜日には、有名なショパン像のあるワジェンキ公園で毎年夏季に開催されるピアノの野外コンサートを聴くことができました。

また10月のショパンの命日には、ショパンの心臓が眠る聖十字架教会で「自分が死んだら演奏してほしい」と生前ショパンが遺した言葉に沿ってモーツァルトのレクイエムが演奏され、沢山のポーランド人の中でショパンの音楽に耳を傾ける時間は特別なものがありました。

ポーランド人にとってやはりショパンは誇りであり、とても大切な存在なのだと改めて感じると共に、街の景色や空気を肌で感じながら“このワルシャワの地に、彼は確かに生きていたんだ!”と思いを馳せると、自然と作品に対する考え方も変わってきます。

 

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<ワジェンキ公園のコンサート。秋晴れの空のもと、沢山の人が芝生に座ってショパンの音楽を楽しみます。※ショパン像の右横にピアノがあります!>

 

ピアノの勉強と並行して、語学学校に通いながら、ポーランド語の勉強にも励んでいます。

やはり言葉を理解することは、その国で生まれた音楽を理解する上で必要不可欠だと実感することが多く、ポーランド語はとても難しい言語ですが、実際の生活で自然とネイティブの発音が耳から入ってくる効果はやはり留学ならでは。大変興味深く、ポーランド語の勉強が楽しいと感じます。

それもこれも、ポーランドという国を少しでも理解したい、そしてショパンの音楽に近づきたい、という想いがあるからなのでしょう!
身の回りのすべての事が、自分にとって新鮮な刺激となって吸収される喜びを感じながら、このような体験が出来るのも全てはロームミュージックファンデーションのお力添えあってのこと…と、感謝せずにはいられない、充実した留学生活を送っています。

 

 


ショパン生誕の地ポーランドでショパンを学ぶことは大変有意義ですね。ショパンコンクールへの挑戦も頑張ってください!