奨学生レポート RMFレポート インタビュー

ミュンヘンでの一年間を振り返って(岡本侑也さん)

岡本 侑也さん/Mr.Yuya Okamoto
(専攻楽器チェロ/cello)

[ 2014.10.8 ]

学校名:ミュンヘン音楽演劇大学

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の岡本侑也です。
ミュンヘン音大に入学してから、早くも一年が経ちました。

オーストリア・ホルンのマスタークラスのコンサート 演奏後

<オーストリア・ホルンのマスタークラスのコンサート 演奏後>


ドイツへ渡った当初は、まず音楽と向き合うこと以前に、初めての一人暮らしを外国でこなすことで必死でした。

最初は家事もそうですが、この地に住むための色々な手続きが簡単には進まず、振り回されることもしばしばありましたが、今となっては良い思い出です。

小学校の時までドイツに住んでいたとはいえ、当時はそういったものを知りませんでしたので、様々な面において、今までの両親のありがたみを身をもって感じ、生活の基本を確立させるところから始まりました。

オーストリア・ホルンのマスタークラスの演奏会にて

<オーストリア・ホルンのマスタークラスの演奏会にて>

 

去年10月から音大の授業がスタートし、素晴らしい先生方や、かけがえのない音楽仲間にも出会うことができ、今では純粋に音楽に没頭できる毎日を送っております。

こちらに留学してからは、曲に宿っている感情、そして作曲者の過去からのメッセージを、演奏者の自分が現在進行形としてどのようによみがえらせていくか、どこまでよみがえらせることができるか、ということに焦点を当てて、曲と向き合うようになりました。

少しでも本質的なところで演奏ができるように、日々模索しています。

 

ホルンでのマスタークラス後に立ち寄ったハイリゲンシュタットのベートベンの散歩道

<ホルンでのマスタークラス後に立ち寄ったハイリゲンシュタットのベートベンの散歩道>

 

今再びドイツで生活させていただいて、幼かった当時とはまた世界の見え方も変わり、西欧人と日本人のそれぞれの人種の良さが、より一層見えてきた気が致します。

日常生活で久々にヨーロッパ人の価値観に触れて、どこか懐かしくも、新しい刺激をいただいております。

演奏面においても、ヨーロッパ人の感情の起伏の豊かさ、表現の思いっきりの良さなどを取り入れながら、日本人の良さでもある繊細な心や、きめ細やかさも加味して、これからの自分の演奏に生かしていきたいと最近強く思っております。

 

ミュンへン音大 本校舎 ミュンヘン音大校舎内 1

<ミュンヘン音大校舎>

留学を考えてらっしゃる方は、日本とその土地との色々な文化の違いを楽しまれると、ご自分も気づかないうちに「住めば都」になると思います。
特に最初は大変なことがあったとしても、心と体のコンディションさえ整っていれば、きっと何でもやり遂げることができます!

作曲家が残した数々の素敵な旋律を弾くことができるのは、演奏者だけの特権です。

これからも演奏者の立場から音楽に接することができる喜びをもって、聴いてくださる方に音楽を通して幸せになっていただけるような瞬間を少しでも多く作っていきたいです。

 

街のシンボル ミュンヘン 市庁舎

<街のシンボル ミュンヘン 市庁舎>

この先色々な国際コンクールに挑戦していきたいと思っておりますが、あくまで音楽の根本的な存在意義を忘れず、音楽と向き合っていきたいと思います。ありがとうございました。

 

 


「作曲家が残した数々の素敵な旋律を弾くことができるのは、演奏者だけの特権です。」確かにそうですね! ぜひ多くのお客様にその素晴らしさをこれからも伝えていってください。