奨学生レポート RMFレポート インタビュー

この4年を振り返って。(小林美樹さん)

小林 美樹さん/Ms. Miki Kobayashi
(専攻楽器ヴァイオリン/violin)

[ 2014.07.9 ]

学校名:ウィーンコンセルヴァトリウム私立音楽大学

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の小林美樹です。

2010年の1月6日に初めてウィーンを訪れた日の事を今でも昨日の事のように思い出します。

オペラ座の中で

<オペラ座の中で>

到着したその日に時差でとても眠い中、滞在していたホテルから一歩出た途端目の前に広がったオペラ座の建物。
ただただ圧倒されて、そしてものすごく感動して
「ここで絶対音楽を学びたい!今いるレベルから一歩前に出たい!」
と強く思いました。
その年の6月に受験をして無事に合格した時は、これで思いっきり勉強できるんだなあ。ととても嬉しくなりました。

でももちろん最初はやっぱり慣れない外国での暮らしに戸惑いました。
語学学校に通いながら、レッスンや学校の授業を受けて、ホームシックなんて感じる暇もなく、ただ毎日を一生懸命生きていく。

そんな感じで、1年が過ぎた時に先生からコンクールを受けてみないかと言われました。
絶対賞をとりたい!と思ってたくさん練習しました。
練習して、学校に行ってレッスンを受けて、家に帰ってひとりでごはんを食べて、また練習して・・そんな風に似たような毎日を過ごしている自分にふと気付いて留学二年目にして初めてホームシックを感じました!
ひとりでご飯食べるのってこんなに寂しいんだ〜と笑。
ご飯を食べながらふと涙が出た事もたくさんありました。
今ではいい思い出です。

 

2位受賞の時の様子

<2位受賞の時の様子>

 

コンクールで優勝は出来なかったものの2位を頂く事が出来、その事をきっかけにずいぶん環境が変わりました。
周りからの対応が全然違う。自分は何も変わっていないのに。
驚いたと同時にこれからがスタートなんだな、大変な世界だ。
と思ったのを今でも覚えています。

 

コンクールの開催地であったポーランドに受賞後演奏会などで何回も行きました。
なかでも特に印象的だったのは人生で初めて先生としてマスタークラスに招かれたポーランドはクラクフでの事でした。
初めての先生、しかも英語で教えなくてはならない。知らない曲もある。
教えるのって自分の中にある程度知識や経験がないと難しい。教えてみて初めて先生ってこんなに大変なんだなあ、教えるのは自分も勉強し続けないといけないんだなあとびっくりしました。

 

そして留学4年目の今年、第24回出光音楽賞という大変名誉ある賞を頂ける事になりました。これからもまだまだ沢山勉強しないと!

留学して家族の有り難み、音楽家として生きていく事の大変さ、華やかな世界だけどとても厳しい世界、これからどう生きていくか、色々考える時間がたっぷりありました。

作曲家達が過ごしてきたヨーロッパの匂いをたくさんかぐ事も出来たし、たくさんオペラや演奏会に行ったり、なかなか出来ないような経験をたくさん出来たとっても充実した幸せな4年間でした。

ウィーンは第二の故郷です。私にとってとても大切な街!

このような貴重な経験をさせて頂いたロームミュージックファンデーション様には本当に感謝しております。

 

これからも初心を忘れず日々頑張って上を目指していけたらいいなと思います。

 

 


多くの苦労をしたからこそ今の小林さんの活躍があるんですね。ぜひこれからも素晴らしい演奏を披露して下さい。また日本で演奏を聴けることを楽しみにしています!