奨学生レポート RMFレポート インタビュー

新しい生活(米津真浩さん)

米津 真浩さん/Mr. Tadahiro Yonezu
(専攻楽器ピアノ/piano)

[ 2014.06.6 ]

学校名:イモラ音楽院

ロームミュージックファンデーション奨学生の米津真浩です。
イタリアでの生活をスタートして半年程経ちました。

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日本での演奏会のためにかなりの頻度で日本と行き来しなければならないこともあり、未だ生活に慣れず、バタバタとした日々をおくっています。

留学するにあたり、よく「一年目は生活になれるので精一杯」と聞かされていましたがまさに今それを実感しております。

 

僕が住んでいるイモラは、ボローニャにある小さな都市で、F1で有名なイモラサーキットがあります。

このサーキットは伝説のF1レーサーのアイルトン・セナ氏が事故死してしまったことでも有名です。

イモラは日本で言う所謂『下町』といった感じで、落ち着いた雰囲気が気に入っています。

 

ここ最近、イタリアも夏モードに入ってきました。イタリアの夏は気温約40度まで上昇するのですが、なんとほとんどの一般家庭、もちろん僕が住んでいる家にも冷房がありません。

まれについている家もあるとのことですが、大体の家庭では扇風機をフル回転させて生活するそうです。

日本と違い湿度が低いため40度と言ってもカラッとしており思ったよりは過ごし易いものの、近所迷惑にならないように窓を締め切り、パンツ一枚で扇風機と共に練習をする…。

イタリアの夏は過酷です(笑)

 

現在、イモラ音楽院にてLeonid Margarius先生に師事しておりますが、先生のレッスンはとても音楽的で、とことんピアノで歌うという点を叩き込まれます。

今現在はラフマニノフを中心としたロシア物をメインで学んでいます。

また門下生にはAlexander Romanovskyをはじめ世界的に活躍するピアニストがたくさんおり、自分のレッスン以外にもそんな著名なピアニストがレッスンを受けているところを間近で見学可能という点も僕にとって掛け替えのない素晴らしい勉強の時間になっております。

 

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日本と全く違った生活習慣や文化。

それが湿度だったり天井の高さといった小さな事柄だったとしても音の響きは全く違ってきますし自分の音楽にダイレクトに関わってきます。

そんなわずかな気づきであってもそれは日本にいては感じられなかったことです。

クラシック音楽発祥の地ヨーロッパに拠点を置いて学ばせていただいている喜びを噛み締めながら、そんな本場の中で生活することにより感じられる良い意味での日本人らしさや自分らしさ、西洋の音楽を東洋人が学ぶ難しさや意識、減退気味の日本におけるクラシック音楽の推進につながるヒントをたくさん吸収していきたいです。

漠然としていますが様々なコンクールにチャレンジすることはもちろん、今しかできないこと、ここでしかできない事をもっともっと経験していきたいと思っております。

語学は苦手ですし、まだまだ生活は落ち着きませんが、素晴らしい先生や温かい人々(気温は暑過ぎです。笑)、おいしいピザに囲まれながら本当に楽しい留学生活です。

一時、留学を諦めて働きましたが、ロームミュージックファンデーション奨学生としてこうして留学させていただけたことを心より感謝しております。これからも精進してまいります。

 

 

 


優雅な音楽とはかけ離れたイタリアの夏、大変そうですね…。 日本とは違うことで大変なことは多いと思いますが、現地でしか学べないことをたくさん吸収して素晴らしい音楽を作ってください。