奨学生レポート RMFレポート インタビュー

奨学生レポート(藤江扶紀さん)

藤江 扶紀さん/Ms.Fuki Fujie
(専攻楽器ヴァイオリン/violin)

[ 2014.04.7 ]

学校名:スコラ・カントルム音楽院

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の 藤江扶紀 です。

この冬、日本では珍しく都心でも大雪の日が続いたようですが、パリは例年に比べ比較的温暖な日が続いています。しかし、雨が降りみ降らずみ、目まぐるしく天気が変わります。

モンパルナスタワーの屋上からの夜景

 <モンパルナスタワーの屋上からの夜景>

1月7日には、留学生活以来初めての帰国コンサートがありました。場所は兵庫県立芸術文化センターの大ホール、午前午後の2回公演でした。

私にとって久しぶりの日本での演奏会だったので、少しでも成長した姿を見ていただきたい、と思っていたのですが、2000人のお客様の前に立った時は、独特の緊張感に包まれてしまいました。

1公演目は、緊張がなかなか解けず、丁寧に音を作ろうとしすぎてしまい、全体的に少しこじんまりとしてしまったように感じました。

2公演目は、体力の限界も気にせずに思う存分弾くことができ、十分に自分の音楽を表現することができたように思います。

終演後、何人かの方に、「パリに行って良かったんじゃないか!」と言って頂き、本当に嬉しく思いました。

 

終演後のサイン会にて

<終演後のサイン会にて>

 

その後パリに戻ったあとは、それまでの気分を一新して、2月28日のパリ国立高等音楽院の受験に向けて準備を始めました。

入学試験には、課題曲と自由プログラムに加えて、フランス語の面接があったため、バイオリンの練習の他に、面接準備に追われる日が続きました。

ですが、友人と会ったりコンサートに行く以外、家から出ない生活が続くと全然フランス語に触れる時間がなく、私の語学力はなかなか上達しませんでした。

そこで、1人でカフェに行ったり、セールに行ってみたりもしました。
実技の準備では、シャルリエ先生のレッスンに行くといつも、驚くほど豊かな輝かしい音で見本を弾いてくださり、”少しでもその音に近づきたい”と家では必死に、だけれど丁寧に 丁寧に 音をつくりました。

前に取り組んだことのある曲も、また一から音楽を練り直しました。その練習方法や”音をつくる”という感覚は、私がパリに来て、シャルリエ先生から学んだことのひとつです。

そうして、無事に入学試験に合格することができました。

 

1月の本番のあとも2月の試験のあとも、前に比べて少しずつではありますが、自分の音楽に自信を持てるようになり、音楽との向き合い方を良い方向へ変えられているのではないか、と感じています。

 

さて、話は変わりますが、今年もコンサートにはたくさん足を運んでいたのですが、入学試験が終わった翌々日、人生初のサーカスに行ってきました。

目の前で、トラがまるで猫のようにじゃれていたり、人間技とは思えないようなパフォーマンスに、終始口をあんぐりと開けて見入っていました。
試験前にちょうどテレビで放映されていたオリンピックや、今回のサーカスなど、外からの刺激も、自分にとって表現の幅を広げるのに本当に大事なことだと思っています。

これからも、どこでどのような刺激や感動をもらうことができるか、とても楽しみです。

 

人生初サーカス

 

 


一見音楽とは関係なさそうなサーカスやオリンピックが音楽の糧になるのは驚きました。今後も新しい環境で様々な経験が出来るといいですね!