奨学生レポート RMFレポート インタビュー

無伴奏と室内楽(長尾春花さん)

長尾 春花さん/Ms. Haruka Nagao
(専攻楽器ヴァイオリン/violin)

[ 2014.02.12 ]

学校名:東京芸術大学大学院修士課程

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の長尾春花です。

1月24日に、東京藝術大学大学院修士課程の学位審査会公開演奏会があり、修士の研究テーマとして掲げた無伴奏ヴァイオリン作品によるプログラムを演奏しました。
ナガオ
ビーバー:パッサカリア
ミヨー:ソナチネパストラーレ
バツェヴィチ:無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番
バッハ:無伴奏パルティータ第2番
という1時間のプログラム。
演奏順が朝一番だったため、9:30開演という珍しい環境の中でしたが、客席は入れない方が出てしまった程満席になり、沢山の方が聴きにいらして下さいました。
極めて集中した、孤独で厳しい1時間、この2年間積極的に無伴奏作品に向き合ってきた私の今の姿を、表すことが出来たと思います。
今年度は特に、シャネル ピグマリオンデイズのアーティストとしても、1年間、貴重な場を頂き、その中でも無伴奏作品の中から代表してバッハの無伴奏ソナタとパルティータ全曲と向き合ってきました。
全6回、同じ会場でヴァイオリンだけの音と向き合えたことは大変貴重な経験であり、私の耳や精神、無伴奏作品に対する孤独との向き合い方や空間での過ごし方など、多くのことを学ばせて頂きました。
それと同時に、シャネル ピグマリオンデイズのコンサートでは、後半弦楽器のみの室内楽を取り上げ、独りと向き合うことと対象的に、共演することを通じて、相手の音楽からかけがえのないものを沢山得ました。
素晴らしい機会と関係者、仲間の皆さんに心から感謝しています!
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シャネル ピグマリオンデイズの最終回では最大規模の弦楽八重奏を演奏。
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室内楽シリーズにも出演させて頂き、著名な演奏家の皆さんの中で、凄まじい空気を共にさせて頂きました。
室内楽より規模は大きくなりますが、協奏曲の演奏機会と開拓機会にも恵まれ、これまで演奏させて頂いたことのある作品に加え、初めて演奏するものにも果敢に挑戦し、新たな世界を沢山見させて頂きました。
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チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。
色々な取り組みの中で、自分の許容範囲を広げようと試みた修士課程。
この無伴奏への取り組みと、仲間から得た形のない貴重な宝物を大切にし、将来の希望へ近づいていきたいと思います。

9:30開演の演奏会で満席というのはすごいですね。また無伴奏のみのプログラムは他と比べて自分自身の技術面、精神面が試される試練の場のようですね。この経験を糧に素晴らしい音楽を作ってください。