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私の夏休み(立上舞さん)

立上 舞さん/Ms. Mai Tategami
(専攻楽器ヴァイオリン/violin)

[ 2013.11.25 ]

学校名:ベルリン芸術大学大学院

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の立上舞です。

今回は私の夏休みについて書かせて頂こうと思います。

たてがみ

私の夏休みは、アカデミー生として勉強をさせて頂いているベルリン放送交響楽団のColmarツアーから始まりました。

Colmarは、現在はフランスなのですが、ドイツの領土だった時代もあり、その特色が濃く残っている街です。
こちらの写真は、ツアー先での団員さん、そしてアカデミー生の友人とのお写真です。

 

Colmarの様子

 

ベルリン放送響では、アカデミー生である私も、この様なツアーやワーグナーのオペラのプロジェクトに参加させて頂く事が出来、大変充実した毎日を送っております。

この団体の中に入れて頂いているからこそ、学ぶ事が出来る勉強を、これからも沢山させて頂きたいです。
ヨーロッパ内でのツアーでは、行く先々の街でヨーロッパの歴史に出会い、クラシック音楽の育まれてきた土地を五感で感じとり、時には作曲家達が生きていた時代に生きている様な錯覚に囚われる事も…。また、団員さんとのコミュニケーションの中で気付かされる事も沢山あります。

 

放送響のツアーが終わり、ベルリンに帰ってきた私が次に向かった先は、東京。
7月の第二週目には、都内にてリサイタルをさせて頂きました。
ドイツに留学を始めてから2年が経った今、少しずつドイツの作曲家の作品を自分のレパートリーに取り入れる事が出来れば良いな、と思っております。

 

リサイタルの翌日は、再び空港へ向かい、ニューヨークを経由してカナダに入りました。
カナダのOrford音楽祭へ参加する為のフライトです。
美しい自然に囲まれた講習会会場で、毎日レッスンを受け、思う存分練習をする事が出来ました。
こちらは、スポンサーの方の為に行われた演奏会でのお写真です。

 

スポンサーの演奏会の様子。
ディナーの前に演奏をさせて頂き、ディナーが終わった後にも、アンコールとして一曲演奏をさせて頂きました。
その他にも、沢山の演奏会に出演させて頂き、舞台の上で学ぶ事も沢山。
とても素晴らしい二週間を過ごす事が出来ました。

 

日本に帰ってきた私は、都内、そして名古屋で東京藝術大学時代の同級生と演奏会をさせて頂き…
その数日後に向かった先は、松本。
サイトウ・キネン・フェスティバルの行われている土地です。
私が初めて、サイトウキネンの室内楽勉強会に参加させて頂いた時から数えると、私にとっては、今年は10回目のサイトウ・キネン・フェスティバル!
とても嬉しい事に、初めての室内楽勉強会で私達のカルテットの先生となって下さっていた安芸晶子さんが久しぶりに松本にいらっしゃっていました。

先生にお会いすると、レッスンで教えて頂いた事、雑談をしている時にお話しして下さった貴重なお話などが、一度に蘇り、その教えに再度感激した私でした。

 

安芸晶子さんと。
今回の松本滞在では、私は小澤征爾音楽塾オーケストラの一員として、演奏をさせて頂いているのですが、先週末のオフの日に、「特別出前コンサート」をさせて頂く機会に恵まれました。
この「出前コンサート」とは、老人ホームや病院などに演奏会をお届けするという物です。

 

私は、10年前にも、このプロジェクトで老人ホームを訪れたのですが、その時に聴衆の皆様から頂いた温かいお言葉と笑顔、握手の存在は、私にとっての音楽を演奏する事の原点となっています。
その時に、涙ぐみながら仰せになった「ありがとう」の言葉。
音楽を通じて、こんなにも温かい空間が生まれ、沢山の方々と交流する事が出来るなんて、何て素敵な事なのだろう…としみじみ感じた瞬間でした。
その「出前コンサート」に、今年も参加させて頂く事が出来、大変嬉しく思います。
こちらは、今回のカルテットのメンバーとのお写真です。

 

出前コンサートの様子。

 

今回は、台湾人2人、日本人2人という国際色豊かなメンバーでした。

この夏休みの二ヶ月間、本当に沢山の土地を訪れる事が出来、それぞれの場所でとても大切な事を沢山学ぶ事が出来ました。
いつも応援をして下さっている、ロームミュージックファンデーションの皆様には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございます。
これからも、心の中が温かくなる様な演奏を届けられる演奏家を目指し、頑張ってまいりたいと思います。

 

 


実りある夏休みですね。通常のコンサートでは感じることが出来ない「音楽の素晴らしさ」を感じることが出来るのが出前コンサートです。これからも様々な方面で活躍することを祈っています。