奨学生レポート RMFレポート インタビュー

オランダ作曲生活(小出稚子さん)

小出 稚子さん/Ms.Noriko Koide
(専攻楽器作曲/composition)

[ 2013.09.20 ]

学校名:デンハーグ王立音楽院

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の小出稚子です。
今年印象に残ったプロジェクト「an evening of today」について書きます。

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このプロジェクトはオランダの現代音楽アンサンブルNieuw EnsembleとLooptailが若手作曲家の新曲を初演するというもので、私も作曲家として参加し新曲‘Lantern Parade’を書きました。
参加している作曲家たちも企画の段階から立ち会い、たくさんの話し合いを経て演奏会を作り上げました。

ときには喧嘩したり、一緒に食べたり呑んだり、長い時間リハーサルや会議で時間を共にしたり。

1つの音楽会のことでこんなにも論争を繰り広げた経験がなかったので、とっても勉強になりました。

 

結果として演奏会は素晴らしく、オランダの新聞・De Vokskrantに星4つの批評をいただきました。
このプロジェクトだけでなく、私はヨーロッパでの生活で(特に自作のリハーサルに立ち会う時)自分の考えを他人にわかりやすく説明することやコミュニケーションをうまくとることが如何に難しいことなのかをひしひしと感じます。

また一方で、価値観やバックグラウンドなど、人間ひとりひとりのもつ「違い」が多様性を生み出し、この世の中をおもしろくしていることも身を以て感じます。
まとまりのない文章になってしまいましたが、オランダという人種や性別、老いも若きも猫もネズミも入り乱れつつ平和な場所で勉強し暮らしたことで本当にたくさんのことを学び、得難い経験を積むことができ幸せでした。

4年間にわたるロームミュージックファンデーションのご支援に、心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。

 

 


違いによる「多様性」、違うものと違うものが合わさった時に新しい何かが生まれる、ということは素晴らしいですね。そのような経験が作曲のインスピレーションになっているのでしょうか。 今後も素晴らしい作品を生み出してください。