奨学生レポート RMFレポート インタビュー

ニュルンベルクからベルリンへ(大岡仁さん)

大岡 仁さん/Mr. Hitoshi Ooka
(専攻楽器ヴァイオリン/violin)

[ 2013.08.23 ]

学校名:ベルリン芸術大学大学院

ローム ミュージック ファンデーション 奨学生の大岡仁です。

ニュルンベルク大学大学院での留学生活も今年の2月の卒業試験をもって終了しました。

発表会の後の写真

 

ニュルンベルクで師事したダニエル・ゲーデ先生は、音楽的にも人間的にもとても温かい先生で、いつも親身になって指導をしてくださいました。

先生は、レッスンの際、どんな難しい曲でも弾いて示してくださり、その魔法のような音色はこれからもずっと僕の耳に残っていることでしょう。

中世の街並みを残した美しい町で、じっくりと音楽と向き合えた、とても貴重な時間でした。

 

ゲーデ先生のレッスン

(写真 ゲーデ先生のレッスン)

ニュルンベルクの町(写真 ニュルンベルクの街並み)

イタリアでは、指揮者無しの室内オーケストラ、「Spira Mirabilis」に参加し、ローマ、ピサなどでの演奏会に出演しました。

このオーケストラは、世界から優秀な若い演奏家が集まり、リハーサルでは皆が納得するまで意見を出しあい、音楽を作っていく独自のアイデアを持ったオーケストラです。

僕にとっては指揮者無しのオーケストラで弾くこと自体が初めての経験でしたが、ヨーロッパにはこのような団体が他にもたくさんあると聞きます。本場だからこそできる貴重な経験ができました。

 

 

4月からはベルリン芸術大学大学院で勉強しています。

ベルリンでは、毎週のレッスンの他にも、良いコンサートが毎日のようにありますし、たくさん素晴らしい音楽家が集まるので、とても刺激を受けます。

特に、アルテミス弦楽四重奏団の演奏会は、楽器を弾いているということを忘れさせるくらい、響きが生き物のように自由自在に表れて、衝撃的でした。

幸運にも大学でアルテミスのメンバー2人から、室内楽のレッスンを受けることができたのですが、その2人の音楽作りが全く正反対で、とても驚きました。

 

それまでは室内楽ではタイプの似たもの同士が集まった方が合うだろうと思っていたのですが、アルテミス四重奏のように個性の違うものがぶつかった時に、化学反応でより一層素晴らしいものが出来上がることもある。

だから僕も誰かと演奏するときには、この化学反応を楽しみたいと思うようになりました。

 

つい先日、自分でグループを組んだ弦楽四重奏の発表会がありました。

下は発表会の後に楽屋で撮った写真です。みんなこのゼメスターからベルリンに留学してきた新入生で、同じ境遇の仲間。本番前は少し緊張しましたが、本番では思う存分楽しみました!

 

発表会の後の写真

(写真 発表会の後)

ローム ミュージック ファンデーションのご支援のおかげで、このような経験をさせていただけることを、心から感謝しています。

これからも一日一日を大切に、様々なことを吸収していきたいと思います。

 

 

 


色々な考え、様々なバックグラウンドの違いがある人々が集まった時にその個性を控えるのではなく、お互いにぶつけあうことで素晴らしい演奏が生まれるのですね。 また、8月12日の奨学生コンサートVol.1では素晴らしい演奏をありがとうございました。