スカラシップ コンサート Vol.6~9を開催しました!(その2)
RMFレポート
[ 2015.09.9 ]
引き続き、8月末の2日間、同じくスカラシップ コンサートを開催しました。
一部ご紹介します。
Vol.8:8月28日
後半2日間の1日目は、
英国王立音楽大学大学院に在学中の今田篤さん(ピアノ)が、バッハ=ラフマニノフ編とF.リストの作品を披露しました。
次に、洗足学園音楽大学アンサンブルアカデミーを修了した毛利文香さん(ヴァイオリン)が、F.シューベルトの華麗なるロンドを演奏しました。
休憩を挟み、カーティス音楽院在学中の小林愛実さん(ピアノ)が、ショパンの英雄ポロネーズ、マズルカ、バラード第1番の3曲を披露しました。小林さんも8月8日出演の中桐さんと同じく今年10月のショパンコンクールへの出場が決定しています。
続いて、パリ国立高等音楽院修士課程在学中の藤江扶紀さん(ヴァイオリン)が、同じくパリの同校在学中でこの9月よりローム ミュージック ファンデーション奨学生の務川慧悟さん(ピアノ)との共演で、J.ブラームスのヴァイオリンソナタ第1番を披露しました。
そしてこの日の最後は、今年3月に大阪音楽大学大学院を修了し、4月より京都市立芸術大学音楽学部の講師に就任した田村響さん(ピアノ)が、ショパンの華麗なる大円舞曲、幻想即興曲、スケルツォ第2番を披露しました。
Vol.9:8月29日
最終日となるこの日は、
初めに、京都市立音楽高等学校(現・堀川音楽高校)、東京藝術大学音楽学部を経て、現在ドイツのカールスルーエ音楽大学在学中の喜多宏丞さん(ピアノ)がF.リストの巡礼の年 第1年 スイスより第6曲「オーベルマンの谷」を披露しました。
次に、今回唯一の奨学生によるピアノトリオ演奏として、
桐朋学園大学ソリストディプロマコース在学中で9月よりドイツのクロンベルクアカデミーに留学予定の大江馨さん(ヴァイオリン)、ドイツのミュンヘン音楽大学在学中の岡本侑也さん(チェロ)、チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院および桐朋学園大学ソリストディプロマコース双方に在学中の反田恭平さん(ピアノ)が、A.S.アレンスキーのピアノ三重奏で初共演、息の合った演奏を披露しました。
日本・ドイツ・ロシア在住の3名が今回このようなトリオを組まれたきっかけは、昨年のローム ミュージック ファンデーション認定式・報告会だそうです。岡本さんと反田さんが出会い、来年共演したいという話になり、その後それぞれに大江さんとの共演の機会があり、結果この日のために組まれた同年代の「ローム・トリオ」出演に繋がったそうです。
その後休憩を挟み、桐朋学園大学ソリストディプロマコース在学中の上野通明さん(チェロ)がM.ブルッフのコル・ニドライ、B.マルティヌーのロッシーニの主題による変奏曲を披露しました。
最終日、最後の出演は、プライナー音楽院を修了後、現在国内外で活動する小林沙羅さん(ソプラノ)がシューマンのドイツリート3曲と、オペラ ロミオとジュリエットより「私は夢に生きたい」などアリア3曲を華やかに歌い終演を迎えました。
<コンサート出演者のサイン>
4日間とも、満員のお客様にお楽しみいただき、お客様からは、「これだけ多くの注目される若手音楽家の演奏をひとつのコンサートで聴くことができて感動しました」
「若い方の生き生きとした演奏が素晴らしかったです」などのお言葉をいただきました。
8月8日と29日は、終演後に認定式・報告会に参加した奨学生も一緒に懇親会を開催しました。
<懇親会の様子>
奨学生の皆さんも学業や音楽活動で忙しいスケジュールを調整し、国内外から京都に来ている中、奨学生同士名前は知っているけれど話したことの無かった方や、専攻(楽器)が違うけれど演奏のファンですというような出会いもあり、この貴重な2日間を十分に有効な機会として交流を深めていました。
今回の企画はこれからの活躍が期待できる音楽家の演奏ですが、
現在国内外でプロとして活躍されているこれまでの奨学生が出演、初共演をする
ローム ミュージック ファンデーション フレンズ コンサートVol.2も、以下の通り開催予定で、チケットは現在発売中です!
ローム ミュージック ファンデーション フレンズ コンサートVol.2
~RMFの仲間たちによるコンサート~
日時:2015年11月21日(土) 開演15:00
場所:京都コンサートホール 小ホール
出演:
第1部「チェロ・アンサンブルの愉しみ」
奥田なな子/唐沢安岐奈/熊澤雅樹/辻本玲/横坂源/渡邊方子(チェロ)
第2部「管楽の息吹」
藤井香織(フルート)、東由輝子(ピアノ)
第3部「華麗なるピアノ・トリオ」
入場料:3,000円(全席指定・消費税込)